今回のメルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では、素人にでも伝わる「自社の存在価値」をテーマにお届けします。「お客様の幸せのために」「社会を良くするために」――聞こえはよくても、実は社員にもお客様にも具体的に伝わっていない企業は少なくありません。広島駅弁当の中島和雄社長が辿り着いた、ある一言には大きなヒントが隠されていました。では、著者の坂本りゅういちさんが、「選ばれる企業」になるための問いを投げかけます。
最近読んだ冊子からのお話。
「コンビニに行けば、安くておいしい 弁当がたくさん並べられている中で、 お客様はどう言う思いで駅弁を選んで いるのだろう?」
2015年頃、広島駅弁当代表取締役の 中島和雄氏はこの問いが頭から離れ なくなったそうです。
その結果、ある答えに辿り着きます。
駅弁は「文化」。 コンビニ弁当は「文明」。
中島氏はこう語っています。
「全国どこでも同じものを安心して 食べられるのが文明であるのに対して、 文化はその地域に根差したものであり 地域ごとに異なります。文化と文明、 両方とも必要なものです。」
このことに気づいてから、 中島氏は自社の存在価値を社内外に 説明しやすくなったといいます。
広島駅弁当は”広島の味”とも言える 「あなごめし」や「広島牡蠣づくし」 などを製造、販売していますが、 中島氏は社員や関係者に、
「私たちは弁当屋ではありません。 地域文化の創出企業です。」
と話しています。
*出典は、JR東日本発行の新幹線 車内サービス誌「トランヴェール」 から。
「何のために」を語れる企業は強い
「私たちは何のための仕事を しているのだろう?」
この問いに答えられる企業は 強いです。
明確な目的があり、そのために 必要なことを見つけるのに長け、 従業員が同じ方向を向いて仕事を していきます。
また、対外的にも何のための企業 なのかがわかりやすいため、 顧客から選ばれやすくもなります。
しかし、この「何のために」が わかりにくいことは決して少なく ありません。
「お客様の幸せのために」
「社会を良くしていくために」
聞こえの良い言葉を使うのは 自由ですが、実際にはそれって どういうこと?が具体的に理解 されていることは少ないのです。
トップの頭の中では理解されて いたとしても、社員はよく わかっていないというパターン もよく見かけます。
中島氏の「文化」と「文明」と いう解は、駅弁素人の私でも すぐに理解できるものでした。
だから文化を守るために、 継承するために駅弁を作るという 企業の方針もよく理解できますし、 「だったら食べてみようかな」と いう気持ちも湧いてきます。
自社のミッションは伝わるか
自社や自店に置き換えて考えて みましょう。
自分たちが作っているものは、 売っているものは、提供している ものは、何のためでしょうか?
それが小中学生でも理解できる ほどに、噛み砕かれていたり、 具体化されているでしょうか。
今日の質問&トレーニングです。
1)自社のミッションやビジョンや バリューを書き出してみましょう。
2)それらを小中学生にも伝わる ようにするなら、どのような表現 になりますか?
image by: Miyuki Meinaka, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons









