アップルから、折りたたみスマートフォン「iPhone Duo」が登場します。256GBモデルで36万4800円という価格は、熱心なアップルファンやスマホユーザーを対象としたプレミアムモデルといえるでしょう。『石川温の「スマホ業界新聞」』では、著者でスマホ/ケータイジャーナリストの石川温さんが、iPhone Duoの価格設定と折りたたみスマホ市場の行方、そして既存モデルの値上げがアップルの販売戦略に与える影響について考えます。
iPhone Duo、256GBで36万4800円は妥当な価格設定なのか――アップル離れを招きかねない「既存モデルの価格改定」
iPhone Duoが発表となった。予約は10月16日からで発売は23日からとなる。価格は256GBモデルで36万4800円。
初期はアップルファンが飛びつくだろう。その後、売れ続けるかといえば、かなり微妙だろう。そもそも、大量生産には向かない製品だけに、発売直後に一気に品切れになり、しばらく入荷しないなんてことも考えられそうだ。
iPhone Duoが発売されることで、折りたたみスマホ市場は活況になりそうだ。
これまで何年にも渡って折りたたみスマホを訴求してきたサムスン電子にとって、ようやく本命の競争相手ができてホッとしているのではないか。競争が促進されて、世間がようやく折りたたみスマホの存在に気がついてくれる。
これまで以上に折りたたみスマホ市場は成長するだろうが、全体のパイに比べれば、本当に小さな規模にしかならないはずだ。
アスキーの原稿にも書いたが、折りたたみスマホはレクサスやアルファードのような存在であり、多くの人は普段使いとしてヤリスやカローラ、軽自動車で十分だ。
「36万円を超えるiPhoneなんて、iPhone離れが進むのではないか」と書くメディアもあるが、そもそも36万円を超えようとも購入するアップルファンやスマホファンはいるわけで、ターゲットが違うのだから、そんな指摘はあたらない。
問題は、今回、現行モデルとなるiPhoneも大幅に値上げしているという点だ。
何人かの知り合いも「新機種を見て、現行機種を購入するか判断する」と待ちの姿勢でいたら、既存のiPhoneも値上がりしてしまい、見事に購入のタイミングを逃したという人が多かった。
大衆向けであるはずのヤリスやカローラ、軽自動車が値上げをするとなると、iPhone離れが進んでもおかしくない。
iPhone Duoを購入する際、やはり「落下させて壊したらどうしよう」と心配になってくる。ちなみにAppleCare+の盗難・紛失プランは月額2980円となっている。
補償だけで月額2980円もの負担がかかるというのにも驚きだ。
ちなみに純正のケースである「スタンド付きiPhone Duo Folio」は2万4800円となっている。
256GBでは容量が足りない人も多いだろう。512GBで39万9800円、1TBは46万9800円、2TBは57万4800円と、「人を選ぶiPhone」であることは間違いないだろう。
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