100人に1人が孤独死。高齢者の「ぼっち」にどう備えるか?

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事故物件が発生する大きな原因のひとつとされる、居住していた高齢者の孤独死。“いわくつき”な物件の買取・仲介を得意とするアウトレット不動産の社長・れいかさんは、このような孤独死を今後少しでも減らすためには、若いころからの備えが必要不可欠であると、自身のメルマガ『訳あり物件の専門家「れいか」のメルマガ』で主張しています。

高齢化社会に備える

昨年の夏。横浜市内の交番に「彼女ののどをナイフで刺した」と男が自首しました。その、約15分後、同市内の住宅に住む男の母親から『女性が亡くなっている』と110番があり、駆け付けた警察署員が住宅2階の洋室のベット上で女性の遺体を発見しました。

約1年前の夏の事件ですが、人はみな他人事のようにテレビを見ますし、ニュースを耳にします。そして当事者以外は時間と共に忘れ去られていきます。

昨今は事故物件だけでなく、孤独死も多く、不動産の価値を下げてしまう事由が社会問題になっています。

事故物件を検索すると関東に集中していて、都内の事故物件の数は圧倒的に多く人口密集地に事故物件は多いということがわかります。

では、孤独死はどうでしょう。

統計によれば、年間死亡者数約125万人のうち、孤独死は約3万人といわれています。割合でいえば、100人に1人が誰にも知られることなく人生の最期を迎えていることになります。

いわゆる結婚適齢期にある人の中で「結婚している人は約50パーセント弱」というデータが示すように、2人に1人は結婚していないか、離婚した後も再婚していないことがわかっています。

「同居する親が亡くなった後、社会的に孤立する可能性が高い」。誰とも話さない、誰にも頼れない独居老人を取り巻く孤独な日常。孤独死防止のための「介護施設への入居」に望みを託したいところですが、実際には経済的理由で入所が不可能か。

白衣の不動産屋の私は、不動産業を営む傍らダブルワークで、特別老人ホームでナース職の顔も持っています。

施設内での生活は孤独に亡くなることはありませんし、身の回りの世話はその人のレベルに寄って介助してもらえます。

ご夫婦で一緒に入所されている方もおられます。車椅子での生活は大概は下半身が浮腫みますし自立歩行も困難、強いては自立で立つこともできません。見た目は皆さんお若く見えますが、80代、90代それ以上となると一人での生活は不可能です。

若いうちに備えなくてはならないことが、今後の日本社会で生きていくのに必須だといえるでしょう。

image by: Shutterstock

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