なぜ「原発が首都圏から遠い理由」を聞くのはNGなのか?

 

原発を建設したり再開したりするときには「東京で使う電気を作るのに、なぜこんなに遠く原発を建てるのか?」という質問は、してはいけない暗黙のルールがあります。みんな「危険だから作らない」と知っていますが、「地方を豊かにするため」という建前を優先するのです。

すでに2011年の東日本大震災で福島第1原発が爆発し、福島第2原発と東海第2原発が爆発寸前までいって、福島第2原発の爆発を防いだ必死の作業賞賛されたりしているのに、「地震が来ても原発は安全」という建前がそのまま通っています。

東日本大震災の時、高層マンションも東北新幹線の架台も倒壊しませんでしたが、6つの原発はすべて爆発を含めて大きく破壊されました。ここでも安全神話が建前として通用しています。原発は高層マンションや新幹線の架台に比べて地震に対して強いかという質問があると、「それは原発ですよ」と答えますが、原発だけが建設するときに活断層を調べる必要があること、2011年の地震で原発が大きく破壊されたことなどは「知っていても知らないそぶり」をしています。

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image by: 東京電力

 

武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』より一部抜粋

著者/武田邦彦(中部大学教授)
東京大学卒業後、旭化成に入社。同社にてウラン濃縮研究所長を勤め、芝浦工業大学工学部教授を経て現職に就任。現在、テレビ出演等で活躍。メルマガで、原発や環境問題を中心にテレビでは言えない“真実”を発信中。
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