花粉症にヨーグルト、効果があるってホントなの?

2016.03.07
by Mocosuku
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早い人では2月末頃からはじまる辛い花粉症症状。少しでも楽にしたい!ですよね。花粉症にいいと言われるヨーグルト、本当に症状の変化が期待できるのでしょうか。

花粉症の原因

花粉症は、体内に入ってくる花粉にアレルギー反応を起こし、鼻水や粘膜のかゆみなどの症状を引き起こすものです。なぜ花粉によってアレルギー反応が出るのかというと、白血球中にあるTh1細胞、Th2細胞という2種類の免疫細胞のバランスの乱れが関係しているとも言われています。

Th1細胞とTh2細胞というのは、どちらもアレルギー物質が入ってくると抗体が作られ、アレルギー物質を退治してくれます。このTh1細胞とTh2細胞はバランスを保ち、正しく免疫力を維持していますが、このバランスが崩れてしまうとアレルギー反応が起こりやすくなります。花粉症の人はTh2細胞が多いと言われています。

ヨーグルトの働き

ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は、Th2細胞を抑えて、Th1細胞、Th2細胞のバランスを整えるのに働きます。ただし、すべての乳酸菌やビフィズス菌が当てはまるわけではありません。

花粉症におすすめの乳酸菌、ビフィブス菌の種類

ヨーグルトには数多くの製品があり、特徴とする菌の研究が進められています。免疫細胞のバランスを整えるのに働くことがわかっている菌を挙げてみましょう。

・1073R-1乳酸菌
・BB536ビフィズス菌
・LG21乳酸菌
・L-55乳酸菌
・KW乳酸菌
・フェカリス菌

乳酸菌の名前が書いてある製品もあれば、「まもるチカラの乳酸菌」「リスクと戦う乳酸菌」「強さひきだす乳酸菌」といったキャッチフレーズがある場合もあります。参考にしてみてください。

より効果的な摂り方

毎日続ける

乳酸菌は長時間腸内にとどまるものではありません。毎日食べる習慣をつけ、乳酸菌の働きを持続させて、腸内環境を整えることが大切です。

「空腹時に食べると胃酸で死んでしまって効果が出ない」とも言われますが、あまり気にする必要はありません。乳酸菌は、死菌であっても、免疫細胞を活性化させることがわかっています。

朝食やおやつ、夕食後など、自分の食べやすいタイミングでヨーグルトを取り入れて、毎日継続することが大切です。

症状が出る前から始める

花粉症の症状が出る前から続け、腸内環境を整えておくことが大切です。できるだけ早いに越したことはありません。もちろん、症状を感じ始める今からでも、症状がひどくならないように、ぜひ今からヨーグルトを取り入れてみましょう。

執筆:山本ともよ(管理栄養士)

 

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記事提供:Mocosuku

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