北朝鮮への攻撃で韓国も焦土に?トランプが動けない深刻な理由

 

変わる北朝鮮情勢

アメリカが、イラク戦争で忙しいのをいいことに、北朝鮮は全力で核開発ミサイル開発を続けてきました。イラク戦争が始まった03年、核拡散防止条約(NPT)から脱退した。06年、初めて核実験を実施。以後、09年、13年、16年と実験を繰り返していった。

06年当時、「あれは核兵器ではない!」という専門家もいました。しかし、現在、北朝鮮が核兵器を保有していることを疑う人は誰もいません。さらに北朝鮮は、核の小型化に成功し、「ミサイルに搭載できる」としている。ミサイルの飛距離はドンドン伸び、まもなくアメリカ本土に届く大陸間弾道ミサイル」(ICBM)も完成すると宣言している。

北朝鮮は、アメリカが中東で大忙しだった隙に、せっせと核開発をしていた。そして、06年以降は、核を持っているので、アメリカも容易に手出しできない国に変貌したのです。

今年、北は新たな段階に入ろうとしています。今までは、北に核があっても、日本と韓国の脅威に過ぎなかった。アメリカの脅威ではなかった。しかし、金正恩の言葉どおり、ICBMが完成すれば、北朝鮮は、「アメリカ本土を核攻撃できる国」になる。つまり、北朝鮮は、「アメリカ自身」の大きな脅威になる。「容認できない!」というのが、アメリカの立場なのです。これが、「朝鮮戦争が近づいていると考えられる最大の理由です。

一方、金正恩にとっては、「ゴール一歩手前」と言えます。ICBMを完成させ、アメリカが攻撃を思いとどまれば二度とアメリカから攻撃される心配はなくなるでしょう。

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