中国にダマされた…ようやく気づいたトランプ大統領「怒りの逆襲」

kitano20170726
 

先日掲載の記事「『反中』に逆戻り?中国のウソに気付いたトランプの逆襲」でもお伝えしたように、習近平について「大好きだ」と公言していたトランプ大統領が一転、「中国にダマされた!」と怒りの逆襲を開始しています。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では著者の北野幸伯さんが、何がここまでトランプ大統領を激怒させたのかその全容を探りながら、今後変わりゆく世界のパワーバランスについて推察しています。

「習近平にだまされた!」ことに気づいたトランプ

トランプさんと習近平が会って、100日が経ちました。それでトランプさん、「習近平の野郎にダマされた!と気がついたようです。

米中、転機の「100日」 トランプ氏「少し甘かった」

朝日新聞DIGITAL 7/17(月)0:39配信

 

米国と中国が4月の首脳会談で、北朝鮮問題や両国の貿易不均衡の是正を「100日」で成果を出すと合意した計画が16日に期限を迎えた。北朝鮮問題で期待した協力が得られず、トランプ米政権は貿易分野で中国への圧力を強め始めた。

トランプー習会談で、「100日で成果を出そう!」と合意した。しかし、習近平は、「口だけ」で約束をはたさなかった。

「まったく互恵的でない。中国との貿易は最悪だ」。トランプ大統領は12日、フランスに向かう大統領専用機内で記者団にそう話した。

 

「私は彼ら(中国)の助けがほしかったので、これまでは(中国に)少し甘かった」とも明言。北朝鮮の核・ミサイル開発の問題で協力を取りつけるため、貿易面で配慮をしていたことを認めた。
同上)

「北朝鮮の核・ミサイル開発の問題で協力を取りつけるため、貿易面で配慮をしていたことを認めた」というのが大事ですね。

トランプ氏は4月、中国の習近平(シーチンピン)国家主席との会談で、「100日計画」に合意。大統領選で公約した中国の「為替操作国」認定を断念するなど、経済分野での批判は矛を収めた。
(同上)

北朝鮮問題で協力を得るために、トランプさんは、中国経済批判を封印していたと。しかし、100日経って、「ダマされた!!!」と憤っています。ま、「予想通りの展開」ということですね。米中関係のこれまでを振り返ってみましょう。

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