大多数が絶望?「好きなことを仕事にする」と長続きしない理由

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今年の春から新社会人になった人は、そろそろ自分の仕事にも慣れてくる頃。自分の好きなことが仕事にできた!という人は、はたして今は仕事をどう感じているのでしょうか?無料メルマガ『ビジネス発想源』の著者・弘中勝さんは、仕事選びに「好きなこと」を選んだ場合、その後に絶望する人が多いと説きます。その理由とは…?

こんなハズじゃ…という現実

「自分はそれが好きだから」という理由だけでその仕事に就いた人の多くが、挫折や苦悩を味わいます。

例えば、「子どもが好きだから」という理由で保育士や教師になった人の中には、「子どもが嫌いになった」と言い出す人がいます。

「ゲームをするのが好きだから」という理由でゲーム開発会社に入社した人の中には、「ゲームが嫌いになった」と投げ出す人が出てきます。

「旅行が好きだから」という理由で旅行代理店に入ってツアコンになった人の中には、「こんな客ばかりでイライラする」と不満をぶちまけている人がいます。

そのように、「好きだから」という理由で業界を決めて入社した人の中には、その現実を知らされたり、自分とは異なる人たちに振り回されたりして、絶望してしまうのです。

よく、自己啓発本や就職活動本などを読むと、「好きなことを仕事にしなさい」などと書いてあります。でも、ほとんどの人がそれを見た時に、「好きなモノ」を取り上げてしまいます。だから、子どもが好き、ゲームが好き、旅行が好き、という発想に陥ってしまって、そこからすぐに思いつく保育士やゲーム会社や旅行代理店に行きます。

でも、「子どもはかわいいから好き」と言っても、仕事ではかわいげのない時間帯もあるのだし、「ゲームをするのが好き」と言ってもゲームを作ることとゲームをすることは別物だし、「旅行が好き」と言っても自分が旅行をするのと他人の旅行に責任を持つのは全く別次元の話なのです。

だから、ギャップが出てきて嫌気が差します

それでもひたすら耐えて頑張っていくと、次第に面白さも分かっていったりするのですが、残念なのは、嫌気が差してすぐ辞める人です。そういう人は、どこに行っても、「自分がいいと思ったのに、実態はそんなによくない」というギャップを繰り返して辞め続けていきます。そんな人が結構多いので、残念です。

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