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米国にも「刷り負けない」菅政権。日経平均3万円に王手、ヘリマネ発動へ=藤井まり子

日経平均は年末までに余裕で3万円を試すと見ています。バイデン大統領とイエレン長官は「1.9兆ドルヘリマネ」に本気を見せました。それに決して負けていないのが、菅政権です。(『藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』藤井まり子)

【関連】2021年「日経平均4万円」に現実味。今が世界コロナバブルの初動だ=矢口新

※本記事は有料メルマガ『藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』2021年2月4日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

日米それぞれで大きな動き

先週は日本とアメリカで、2つのとてもとても大きな動きがありました。

まずは、日本国内の動き。「緊急事態制限」がもう1か月、3月7日まで延長されたことで、
菅新政権は、行動制限に苦しむ業界に向けて、2月中には「第四次補正予算(ヘリマネ予算)」を急きょ発動するようです。

さらに、4月からの新年度に入っても、「コロナ対策向けのヘリマネ予算」が新しく組まれるとのこと。これで、日本は、再びアメリカにヘリマネで刷り負けないことになりました。

もう1つは、アメリカ国内の動き。バイデン新大統領と民主党とイエレン新財務長官は、どうやら「1.9兆ドルのバイデン・ヘリマネ」に本気のようです。

私はこの「1.9兆ドルヘリマネ」は、当初は「張りぼてのアドバルーン」だと思っていたのですが、どうやらそうではないらしい。彼らは、「リコンシリエーション」といった強硬手段を使ってでも、近いうちの法制化を急いでいるとのこと。

イエレン長官は、50年物のドル国債の創設も検討している模様。実現すれば、これは永久国債みたいなものになります。富裕層向けの事実上の「増税」になることでしょう。

かくして、2021年のアメリカGDP成長率は、実質4~5%台のとてもとても力強いものになると見ています。コロナ禍が収束し始めれば、高インフレが爆裂するのではないでしょうか。

この日本経済でもデフレ脱却がやっとできて、とても力強い経済が訪れると予測します。

強気継続が吉?

私はメルマガで「強気継続」を宣言してきました。月初の5%以内の調整、あるいは2月4日(木)のような「押し目買い」が来るたびに、根気よく回数分散を行いながら、それでもざっくりと勇気を出して買い増しています。

菅政権は2月末日までに「第四次補正予算」を成立させます。新年度入りしたならば、追加のコロナ対策も発表します。日本経済もデフレを克服して、強い経済になるでしょう。

この「第四次補正予算」と「新年度の追加予算」とで、日本は、アメリカに再び刷り負けなくなりました。為替市場ではもう「円高圧力」は加わりません。

バイデン政権とイエレン長官は、本気で「1.9兆ドルのヘリマネ法案」を成立させるつもりです。

アメリカ経済は、さらに「とても力強い成長率、株高、高めのインフレ、長期金利の穏やかな上昇、想定外の雇用改善」を加速、エンジョイしてゆくことでしょう。

2021年末には、ダウは3万3,000ドルから3万4,500ドルへ。S&P500は、3.800ポイントから4,200ポイントの間と見ています(S&P500の予測では、テスラ株がバブルになっているので、予測が不可能なところがあります。予測に幅があるのは、テスラ株のバブルが年内に弾けてしまうか否かの違いです)。

そして、2021年末までに、日経平均は余裕で3万円を試すと見ています。

超楽観論に基づけば、日経平均も、年末までにダウ並みの上昇、すなわち3万3,000円から3万4,500円へとチャレンジしても不思議ではありません。

そして、日経平均3万円は「日経平均4万円」時代へのただの通過点。80年ぶりに「ゲームチェンジ」が起きていると考えます。超大量のヘリコプターマネーは「ゲームチェンジャー」なのです。

Next: 「数年後にはダウ4万ドル、日経平均は4万円」その根拠とは



数年後にはダウ4万ドル、日経平均は4万円へ

改めて、日本国内の動きを整理します。

「緊急事態制限」がもう1か月、3月7日まで延長されることになりました(ただし、状況を見て3週間に繰り上げられるかもしれません)。

その結果、行動制限に苦しむ業界を対象にして、2月中には「第四次補正予算(ヘリマネ予算)」が急きょ組まれることになりました。今は国会開催中なので、即座に成立します(およそ30兆円くらいか?規模はまだ未定)。

さらにさらに、4月からの新年度予算でも、コロナ対策のヘリマネ予算が組まれるとのこと。これで日本は、アメリカにヘリマネで刷り負けないことになりました。

やはり、菅政権は仕事はきっちりする政権です。

今後は、もう円高は起きないで済むでしょう。もし、リスクオフ時に円高が進行しても、たいした円高はもう起きないで済みます。

2021年の日本の経済成長は、これでバージョンアップします。2021年中には2%インフレ達成とまでは行かなくとも、それに近いインフレが達成できるのではないでしょうか?

日経平均は、2021年中に楽勝で3万円を達成することでしょう。今後のインフレにもよりますが、超達観論に立てば、日経平均は2021年末に3万3,000円から3万4,500円を目指すかもしれません。

次は、アメリカ国内の動き。

バイデン政権と民主党とイエレン財務長官が、「1.9兆ドルのバイデンヘリマネ」に本気度を見せました。真剣に、この「1.9兆ドルヘリマネ」を早急に実現することを熱望しているようです。
おそらく、「リコンシリエーション」といった強硬手段を使って、近いうちに法案を立法化してくることでしょう。

労働者の味方であるイエレン財務長官は、50年物のドル国債の創設も検討しているようです。実現すれば、これは永久国債(ほとんど償還の来ない国債)みたいなものになります。おそらく増税と抱き合わせて、増税と引き換えにこの永久国債を富裕層に売りさばくのではないでしょうか?
(まぁ、永久国債は事実上の富裕層向けの増税です)。

これで、アメリカの長期金利の「急上昇」は、ある程度コントロールできるようになるでしょう。

さらにイエレン長官は、「アメリカが完全雇用を回復するにはまだ数年かかる」と発言。これは、驚くべき発言です。なぜならば、このイエレン発言は、事実上、「仲良しのパウエルFRB議長には、向こう数年は緩和的な金融政策を続けてもらうことにしている。株価は、向こう数年は上昇トレンドだ」と宣言しているようなものだからです。

そのほかについても、ざっと解説します。

アメリカでのワクチン接種は引き続き順調に進行しています。「ロビンフット・バブル」は、ほとんど弾けてしまって、もう市場のかく乱要因にはならないでしょう。ビットコインとテスラ株は「ピンスポット・バブル」なので、手を出すのは危険だと思っています。しかし、このバブルがいつ弾けるのかについては、誰にもわかりません。明日弾けても不思議ではないですし、年内に弾けなくても不思議ではないです。ゴールドは、今はビットコインにお株を取られてしまっています。が、ビットコイン・バブルが弾けたならば、ゴールド価格も再び上昇し始めるでしょう。

Next: 2021年のアメリカ経済はとても力強く回復している



2021年のアメリカ経済はとても力強く回復して

先週のアメリカでは、2つの重量級の統計が発表になりました。これも私が、大きく方針転換した理由です。

2月1日発表の1月のISM製造業指数も58.7と、前月の60.5から低下しましたが、かなり高かったです(50が好不況の分かれ目)。アメリカでは、製造業がGDPに占める割合は10%くらいです。

さて、肝心の1月のISM非製造業指数。こちら残り80%を占めるサービス産業のほうは、2月3日に発表になりました。58.7で、前月の57.7からサプライズの上昇となり、なんと2年ぶりの高水準でした。コロナ禍が猛威を振るう中でのサービス産業部門なのに、細目では雇用が2020年2月ぶりの大幅改善をしているのは、注目に値します。

アメリカでも一部の都市で行動制限が緩和されつつあり、ワクチン接種も順調に進んでいること、昨年末の9.000憶ドルのヘリマネも効果が現れていることが見て取れます。

この分だと、パウエルFRB議長やイエレン財務長官が最も心配している雇用も、今後は想定外に急ピッチで改善してゆくことでしょう。

かくして、2021年のアメリカ経済はとても力強く回復しています。
・4.6%成長の力強い経済
・年末までには3~5%か、それ以上の高めのインフレ
・その結果としての力強い株高
・その結果としての長期金利の上昇と債券価格の下落
・想定外に早く改善する雇用環境

以上の5つが同時進行しているのが、アメリカ経済です。「力強い成長率、インフレ、株高、債券安」のとてもとても強い経済なのです。

マーケットがイケイケになって過熱気味になるのは、無理もないでしょう。

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・アセットアロケーションとリスクの考え方
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  • バイデン大統領とイエレン長官は「1.9兆ドルヘリマネ」に本気~それに決して負けていない菅新政権(2/4)
  • いよいよ2月相場が始まった!~「バイデン増税」は年内に実施?(2/2)

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藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』(2021年2月4日号)より一部抜粋、再構成
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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