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2021年は米中共倒れで経済に大変革。元証券会社社長・澤田聖陽の5大予想

コロナ禍を引きずって始まった2021年、世界の政治・経済はどう動くのでしょうか。今回は「中国経済の成長が止まる」「バイデン政権の早期レームダック化」ほか、2021年の5大予想をお伝えします。(『元証券会社社長・澤田聖陽が教える「投資に勝つニュースの読み方」』澤田聖陽)

※毎月第3木曜日19:30よりLIVE配信予定「『投資に勝つ』ための最新ニュース解説
投資に勝つにはまず第一に情報分析。「投資に勝つ」という視点から日常のニュースをどのように読むべきかを、この記事の著者で、元証券会社社長で現在も投資の現場の最前線にいる澤田聖陽氏が解説します。視聴方法はこちらから。

※本記事は有料メルマガ『元証券会社社長・澤田聖陽が教える「投資に勝つニュースの読み方」』2021年1月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

中国経済は崩壊?2021年に起こる5つの出来事

2020年はコロナに終始した年でした。年末時点では、コロナは引き続き大きな影響を及ぼしています。一方、ワクチンの接種が世界で始まりつつあり、日本でも徐々に拡がっていくと思います。

2021年は、世界経済がコロナ禍から復活できるかどうかという年になると思います。

今回のメルマガは新年特別増刊号として、「2021年の政治・経済はこう動く。元証券会社社長・澤田聖陽の5大予想」を書きたいと思います。

それでは、以下に「5つの予想」を記載します。

1. 中国経済の成長は止まり、崩壊の危機が始まる
2. 世界的な脱CO2の流れは当面は続くが、どこかの時点で軌道修正が入る
3. バイデン政権は早期に行き詰まりレームダック化する
4. GAFAの隆盛が終了、巨大IT企業への規制や解体が始まる
5. 金融の仕組みが大きく変わる

それぞれ、概要をご説明していきます。

予想その1. 中国経済の成長は止まり、崩壊の危機が始まる

主要メディアでは中国経済はいち早くコロナ禍から回復して、成長軌道になっているという報道が目立ちますが、個人的な見方では中国経済は大変危険な状況であり、経済崩壊への序章にあると考えています。

私は元々2030年まで現在の共産党統治体制は持たないだろうという予想をしているのですが、当然体制が瓦解するには経済が厳しくなるという前提に立っています。

有料メルマガでは個別の事例や知人の中国人からの情報等を交えて、中国経済が厳しい状況になっているという検証を行っていきます。

予想その2. 世界的な脱CO2の流れは当面は続くが、どこかの時点で軌道修正が入る

世界的な脱CO2の動きですが、日米欧に加えて中国もCO2排出量実質ゼロの目標を正式に打ち出しました。また自動車については、ガソリン車からEVへという世界的な規制が動き出しています。おそらく2021年はまだ各国が目標に向かって前向きな態度を示す段階にあると思います。

ただし、現在各国が打ち出しているCO2実質ゼロ目標や、ガソリン車新車販売禁止の目標については、個人的には達成はかなり困難であろうという見方を持っています。

またEVについては、理念先行で本当にCO2削減にどれだけ貢献できるかという点の議論が殆ど為されていないように感じます。

中長期的にはこの幻想が弾けて、ある程度現実路線に軌道修正しなければいけないタイミングが出てくると思います。

予想その3. バイデン政権は早期に行き詰まりレームダック化する

まず1月のジョージア州の上院議員選挙で共和党が最低1議席は獲得し、上院は共和党というねじれ状態になることを前提にしています。

なお、このメルマガを書いている段階では、まだ正式にバイデン氏が大統領になると決まっておらず、以前から言ってきている通り、まだトランプ大統領が再選する可能性も15〜20%程度残されています。そうはいってもバイデン政権が誕生する可能性が高いので、このような予想を記載しています。

バイデン政権は「前門の虎、後門の狼」に悩まされて、レームダック化すると考えています。前門の虎は上院共和党、後門の狼は党内左派です。彼らのどちらかを立てようと思うと、どちらかの反発を招くという板挟みの状況になるでしょう。大統領選挙で左派の力を借り過ぎたバイデン氏はそのツケを払うことになりそうです。

予想その4. GAFAの隆盛が終了、巨大IT企業への規制や解体が始まる

これはすでに始まっています。もともとヨーロッパではその動きが強かったのですが、アメリカでも強くなりすぎた巨大IT企業に対しての世論の反発は強まりつつあります。また巨大SNS企業は、プラットフォーマーであることの存在を忘れ、大統領選関連で特定の立場になった検閲が問題視されました。

大手IT企業への規制、解体議論は加速していくものと考えています。

予想その5. 金融の仕組みが大きく変わる

端的に言いますと金融のDX(デジタルトランスフォーメーション)化が一気に進むということです。金融的な言い方では、Fintechの拡大と既存のレガシー金融の衰退ということになります。

すでにFintechの拡大は始まっているわけですが、2021年以降は加速度的にその動きが早まり、既存の金融機関も従来の高コスト体制を維持できなくなってきます。

その過程では、従来の銀行マン、証券マンのような金融機関社員は、極端な言い方をすると、多くの人が使い物にならなくなります。とくに会社にずっといることを前提に、定期的に部署を移動することで専門性を付けることができなくなっている日本型ゼネラリストは、居場所を失う可能性が高いです。

実はこのようなことは10年前から言われていたことなのですが、既存金融機関での変化のスピードは遅く、変われない状況が続いていました。2021年は、いろいろ待ったなしになることは間違いありません。

ここまで、5大予想の概要をお伝えしました。有料メルマガではさらに1つ1つの予想を掘り下げて解説いたしますので、ぜひメルマガ登録をしていただき、詳細をお楽しみいただければ幸いです(メルマガ登録は初月無料です)。

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image by:Alex Gakos | Alexander Khitrov / Shutterstock.com

元証券会社社長・澤田聖陽が教える「投資に勝つニュースの読み方」』(2020年1月1日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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