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買えたのは転売屋ばかり?「アディダスマスク」店頭発売で全国に大行列

アディダス ジャパンは8月7日、洗って繰り返し使える「adidas フェイスカバー」を全国の直営店にて発売。各地の店舗では、開店前から行列ができるほどの大盛況ぶりだったようだ。

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今回発売された「adidas フェイスカバー」は、ポリエステルを再利用した同社オリジナル素材「Primegreen」を用い、さらりとした肌触りが特徴とのこと。医療従事者用のサージカルマスクやPPE(個人用防護具)としての規格を満たしたものではないが、飛沫によるウイルス拡散を防げるとしている。

ヨーロッパ、北米、中国において先に展開していた同アイテムだが、日本国内では8月1日にadidasアプリにて先行予約が行われ、早々と完売になっていた。

今回はそれに続く実店舗での販売だったが、その注目度・人気が爆発する形となった。

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買えた人はごくわずか。早速「あのアプリ」で転売祭りに

ツイッターを見渡すと、開店前の早い時間に並んだことで運良く購入できた人が戦利品の写真を上げる一方、買いたくても初動遅れや仕事で買えなかった人たちの恨み節が散見された。

いったいどんな人たちが殺到し、実際に購入できたのか。悲しいことに、早速メルカリでは大量に出品されているようだ。メルカリの規約ではマスクは転売禁止のはずだが、アパレル商品という扱いになっているのだろうか、多くの「アディダスマスク」が現在も出品されている。

マネーボイスでも「マスク転売解禁、なぜ今?『供給量の大幅増』理由に規制廃止を焦る謎」の記事で既報の通り、政府は今月中にもマスクの転売解禁を進めている。このことが転売ヤーの活動をさらに活発化させていることも考えられる。

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加速するアパレルメーカーのマスク参入

コロナに備える生活が長引くなか、今や日々の生活において絶対に欠かせないアイテムとなったマスク。すでに様々なアパレルメーカーなどから発売が相次いでいるが、その流れはここに来てさらに加速している印象だ。

「adidas フェイスカバー」と同様、洗えるマスクの発売を8月7日から開始したのは、若い女性から絶大な人気を誇るサマンサタバサ。夏の装いに合いそうな爽やかな花柄があしらわれたデザインながらも、抗菌・撥水・UVプロテクト機能の3層構造を持ち、約30回まで洗って使用可能と、機能性も高いという。

鎌倉シャツの愛称で親しまれるシャツの専門店、メーカーズシャツ鎌倉がこの8月から販売しているのは、シャツの生地にも使われるリネン素材のマスク「シャツ屋がつくるマスク」だ。普段はシャツを作っている国内工場の縫製のプロが一針一針、丁寧に製作したもので、スーツスタイルに合わせても違和感のないデザイン。装着感・フィット感ともに抜群とのことだ。

いっぽうで、スポーツブランドのアシックスが9月中旬からの発売を予定しているのは、ランナー向けマスク「ASICS RUNNERS FACE COVER」。マスク下部にメッシュ素材を用いることで、飛沫の飛散を防ぎながら通気性も確保しているという。

マスクといえば、ほんの数か月前にはどの店にも売っておらず、わずかな入荷を求めてドラッグストアに長い列を成したもの。今回も同じように行列となったものの、以前のような切実な事情での行列ではなく、その点では心救われるところではないだろうか。

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Image by:robbin lee / Shutterstock.com

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