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宮城人は「笹かまぼこ」で儲けるぞ。コロナ禍の自販機ビジネス新様式

宮城県塩釜市にある、かまぼこなどの製造・販売会社「武田の笹かまぼこ」が、名物の笹かまぼこを専用の自動販売機で試験的に販売する取り組みを始めた。NHKKHB東日本放送などが伝えている。

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武田の笹かまぼこのFacebookによると、同社の塩釜本店は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3月中旬からの休業を余儀なくされ、6月より土日のみの営業を再開したとのこと。このように、対面での販売機会が減ったことが、自販機での販売を始めたきっかけとなったという。

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「家の前に欲しい」ネット歓喜

武田の笹かまぼこは、創業80余年を誇る老舗。自販機は日本三景の1つ・松島がある松島町の観光船乗り場の待合室に設置され、牛タン入りやミニサイズなど自動販売機でしか買えない商品も並ぶとのことだ。ツイッター上では「家の目の前に欲しい」「缶ビールの自販機を隣り合わせで置いてくれ」など自販機販売を歓迎する投稿が多く見られた。

なお、今回の試験販売は今年度いっぱい行う予定で、結果を踏まえて本格的な展開を検討するという。

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「新しい生活様式」に対応、○○専用自販機が続々登場

“笹かま自販機”以外にも、最近は様々な商品の販売において自動販売機が活用される流れにある。

最近では今年7月に、自販機シェアNo.1を誇る大手電気機器メーカーの富士電機が、マスクなどの衛生用品を取り扱える専用の自動販売機「マスク自販機」を発売。これは同社の既存機種である物品・食品自動販売機を改良したもので、独自の仕様としてボタンや返却レバー、商品の取り出し口に抗菌処理が施されている。

また8月1日には、ダイドードリンコ・セコム医療システム・大王製紙の3社が共同で「ベビー用紙おむつ自動販売機」を、福島県内にある2か所の道の駅に設置。子育て世代の支援を目的に設置されたという、これらの自販機では、ドリンク類とともに紙おむつ2枚入りの小パックやおしりふきが購入できるという。

そのいっぽうで、渋谷駅のほど近くにドールが設置し、話題となっていた「バナナ自動販売機」は、現在商品の販売を休止中。同社の説明によると、新型コロナウイルスの感染拡大によって、自動販売機への商品搬入・商品品質管理ができなくなった際の衛生面を考慮しての措置とのことだ。

このように商品によっては運営・維持が難しいものもありそうだが、コロナとの共生が当分の間は避けられそうにないなかで、自動販売機が今まで以上に活躍する場面は増えていきそうな流れだ。

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

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Source:武田の笹かまぼこ, NHK, KHB東日本放送
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