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「不況がバレる前に選挙を急げ」3前解散を狙う安倍政権の国民放置ぶり=原彰宏

与党内では「3前解散」という言葉があるそうです。「コロナ不況が本格化する前」「トランプが大統領選で敗北する前」「東京五輪2021年開催の中止が決まる前」とのこと。今は選挙対策をしている場合なのでしょうか?(『らぽーる・マガジン』原彰宏)

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※本記事は、『らぽーる・マガジン』 2020年8月10日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

国会を開きたくない安倍総理

今の安倍総理は、国会を開きたくないようです。野党が要求している臨時国会招集も、どうやらかなわないかもしれません。

ボロが出る、発言内容が定まらない……色んな理由があるのでしょうが、安倍総理としては、どうしても国会には足が向かないのでしょう。委員会会議室の横を通るだけで気分が悪くなるそうです。

そして、安倍総理重病説が囁かれています。吐血したということのようですが、事の真相はわかりません。

ところで、国会議員で新型コロナウイルスにかかったという話は聞きませんね。彼らは優先的にPCR検査を受けていて、陽性だと隔離して治療し、また抗原抗体検査も行っていて、アビガンを投与されているのでしょうか。

政治家は、重篤化しやすい高齢者が多数のはず。国会風景を見ていると、濃厚接触そのものなのですけどね…。それとも、そもそも仕事をしていないので人とは会っていないとか。コロナ禍の現場取材なんてしないでしょうしね。

「秋の解散総選挙」に現実味

秋に解散総選挙を行うのでは?と噂されていますが、その精度はかなり上がってきているようです。

立憲民主と国民民主党および一部の野党系無所属議員の動きが活発になっているようです。立憲・国民は解党しての合流を目指しているようで、党名で揉めているとも聞いています。消費税率を5%まで引き下げることへの合意が、ネックになっているようです(※編注:原稿執筆時点8月10日。国民民主党の玉木代表は11日、立憲民主党との合流組と残留組に分党すると表明しています)。

そして、与党内では「3前解散」という言葉があるそうです。3つの出来事が起こる前に解散するという意味での「3前」です。それは、

・コロナ不況が本格化する前
・トランプ大統領が大統領選で敗北する前
・東京オリンピック来年開催中止が決まる前

だそうです。ひとつひとつ、解説していきます。

Next: 最悪の状況になる前に解散を計画? 年末の日本は地獄絵図か



最悪の状況になる前に解散か

<「3前解散」その1:コロナ不況が本格化する前>

極右のイデオロギー以外は、アベノミクスだけで持っているような安倍政権です。コロナ不況が本格化してしまうと、アベノミクスそのものが否定されてしまいます。

<「3前解散」その2:トランプ大統領が大統領選で敗北する前>

次にトランプ大統領の存在です。

なんと言っても、世界各国首脳陣の中で、「シンゾー・アベ」だけがトランプ大統領にものが言える存在だということになっています。自称だと思いますが、安倍総理は、トランプ大統領との親密な関係を強調しています。

そのことが安倍総理の売りなだけに、トランプ大統領が選挙で負けてしまうと、安倍総理の存在感も薄れてきます。大統領選挙は、確か11月でしたよね。

<「3前解散」その3:東京オリンピック来年開催中止が決まる前>

そして肝心なのが、東京五輪です。IOCが2021年開催の是非を判断するのが秋頃だと言われていて、その判断が出る前に解散をしておきたいというのです。

与党内では東京五輪開催は、ほぼ諦めているのでしょうかね。

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そもそも新型コロナウイルス感染対策が遅れたのも、東京五輪開催という政治的判断を最優先したからで、その後の感染者数抑制のためにPCRコロナ検査を拡充しなかったわけですから、その前提である東京五輪そのものが無くなってしまうと、今までの新型コロナウイルス感染対策の整合性が取れなくなってしまいます。

五輪頼みの景気回復はどうなるかわかりません。景気が悪くなってからの解散は最悪ですからね。

秋には特別国会招集で解散宣言?

カジノにおいても、海外大手のラスベガス・サンズが手を引くことになり、その盛り上がりは急激に減速しています。

コロナ問題でカジノ自体がどうなるかもあり、大阪では万博誘致がありますから、イソジンの力を借りてでもウイルスは撲滅したいはずです。

野党の動きから見ても、この与党関係者による「3前解散」発言からも、秋は特別国会を招集して解散宣言するのではないでしょうか。

Next: 解散が遅れるほど与党は不利?いまは選挙をしている場合なのか



コロナ対策よりも政権維持が大事なのか

麻生財務大臣は、ほぼ衆院任期前解散の失敗を引きずっているようです。解散の大義名分を何にするのでしょうか。

いずれにしても、解散時期が後にずれるほど、与党は不利だという計算になっているそうです。

こんな状況下で、解散総選挙を行うということの是非もそうですが、勢力維持のためにコロナ対策が後まわしされる現状を、本当にこれで良いのかと思ってしまいますね。

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2020年8月配信分
  • 金価格が高騰/与党内で囁かれている“3前解散”(8/10)
  • 日本の景気はかなり厳しい/米中双方の総領事館閉鎖からYikTok利用規制強化までの流れ(8/3)

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※本記事は、らぽーる・マガジン 2020年8月10日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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らぽーる・マガジン』(2020年8月10日号)より一部抜粋
※タイトル、本文見出しはMONEY VOICE編集部による

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