オランダの「寿司食べ放題」で嫌がらせ?巨大握りを出す意味とは

 

こういう経験をすると、改めて、アイントホーフェンの新しい某店は、格段に便利だなと思います。注文に使うのが紙の用紙ではなくiPadなのです。入店するとテーブル毎にiPadが支給され、あとは画面の指示に従ってラウンドごとに注文するだけ。広い店内で店員さんをつかまえる手間は省けるし(これかなり重要)、注文データは直接厨房に飛ぶので、iPadが正常動作している限り注文の漏れは一切ありません。お店側も注文状況をリアルタイムで正確に把握できるし、在庫管理にも大いに役立つでしょう。

さらに、注文にかかる時間が圧倒的に短縮されるため、他店に比べて料理が出てくるのも早い。ただ、広い店内がほとんど一杯になる金曜や土曜の夜などは、厨房がかなりの修羅場になるようです。2度目に行ったのがたまたま金曜の夜でしたが、カリフォルニアロールを頼んだら、ゴミみたいな切れ端が出てきて、厨房の断末魔を聞いた思いがいたしました(笑)。そんなわけで、どこも一長一短ですが、食べ放題に多くを求めるのがそもそも間違っているのです。

食べ物をいただくときは、感謝してゆっくり味わい、腹八分目でやめておく。それは、食べ放題のお店でも忘れてはいけないことなのだと、今回の失態で思い知りました。

休暇太りした腹を抱えて猛省しつつ、今日はこの辺で。

(オランダ・アイントホーフェン郊外 あめでお)

image by: Shutterstock

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