ゴルフやランニングなど、日頃からスポーツを楽しんでいる人なら、行く機会も多いであろうスポーツ用品店。店中には様々な競技で用いるアイテムが所狭しと並びますが、それだけに“増え続ける在庫”には、どの店も苦慮しているようで……。スポーツ用品店向けの経営指南メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では、そんなお悩みに対して3つのアドバイスを授けています。
在庫が増えてしまう
スポーツショップの売場は、何となく華やかです。
色とりどりの商品が、壁一面にそして什器一杯に並んでいます。ぎっしり詰まっているという感じです。「よく売れているのだろうな」と思ってしまいます。
ところが、内情はそうでもないようです。
お店の方に聞くと、「なかなか在庫が減らなくて困っているよ」と言われます。年間の商品回転率を聞いてみると、2回転がやっとということです。
これはもう、完全に在庫オーバーです。言ってみれば、食べ過ぎて肥満体になってしまっている状態です。これでは、商売が苦しくなります。
どうして、在庫オーバーになってしまうのでしょう。理由はいくつも考えられます。
一つは、仕入スタッフの意識です。
仕入スタッフとはいっても、一般のお店は販売スタッフが兼任しています。すると、そのスタッフは、どうしても商品を目いっぱい仕入れてしまうのです。
なぜなら、売場に商品が多ければ多いほど、たくさん売れると思ってしまうからです。
そして、商品がないと不安になります。売上を上げたいために、必要以上に仕入れてしまうというのが、在庫が膨らんでしまう原因です。
また、商品を仕入れるのは気持ちが良いものです。生活の中でも、物を買う時は嬉しいですよね。それと同じです。
そんな心理が働いて、仕入が増えてしまうのです。