心配な台湾の変化
【台北・鈴木玲子】南沙諸島最大の太平島と東沙諸島を実効支配する台湾では、国防部(国防省)幹部が27日、記者会見で「米国の巡航は通常活動。(台湾)軍は南シナ海の海空域での活動を掌握できている」などと述べるにとどめ、米国と中国の双方に配慮を示した。
台湾にとって米国は安全保障を含め事実上最大の後ろ盾。
一方で馬政権は2008年の発足後、対中融和路線で中台関係改善を進めてきただけに、中国への刺激も避けたいところで、慎重に情勢を見極めている模様だ。
(同上)
世界一の親日・台湾。
しかし、最近は中国の影響が強まっているのですね。
米中に挟まれた台湾。
反応が、韓国に似ています。
フィリピンは、全面的に支持
【バンコク岩佐淳士、ジャカルタ平野光芳】フィリピンのアキノ大統領は27日、記者会見で「(米中の)力の均衡を歓迎する」と発言し、作戦支持を鮮明にした。
(同上)
安倍総理以上に、はっきりとアメリカ支持を表明しました。
なぜでしょうか?
米軍艦が周辺を航行したミスチーフ礁はフィリピンの実効支配下にあったが、中国が1995年に建造物を構築して占拠。
中国はその後、埋め立て工事をして拠点化を進めている。
中国が人工島を勝手につくっているところは、もともとフィリピン支配下にあった。
それを、中国が武力を背景に奪ったので、フィリピンは怒っているのですね。
中国が南沙などで支配を拡大したのは、92年に米軍がフィリピンから完全撤退した後だ。
フィリピンは、米軍が再び存在感を強めることで中国による覇権拡大が止まることを期待している。
(同上)
これ、日本にとっては、大きな教訓です。
日本では今、「米軍を追い出せばすべてうまくいくようになる!」
「フィリピンモデルで行こう!」」
などと主張する人たちがいます。
フィリピンが米軍を追い出したら、速攻中国軍がやってきてミスチーフ礁をとられてしまった。
こういう事実を無視して、「米軍を追い出せばすべてうまくいく!」と主張するのは、どうなんでしょうか?