なぜ、イスラム国の指導者がイスラエルの工作員であることに触れられないのか?

 

周辺状況をユダヤ側視線から見ると、IS拡大を防ぐために、援助や投資が行われてるイラククルド地区には、すでに巨大なユダヤ資本投資が行われていて、IS台頭以降、物価高になっているという。イスラエルとトルコは軍事同盟国である。トルコの支えなしでは、内陸国ISは戦力の維持補給が難しい。陰謀論好きには材料要素が満載だ。

さらに、情緒面をみると、ISの国歌だが、ユーゴスラビア戦争時にセルビア人勢力側で作曲されていた哀愁軍歌に近い曲調ともいえ、トルコやペルシャ、アラブっぽくはない。セルビアっぽいことをうまく陰謀論とは結び付けられないが、イスラエルは東欧出身のユダヤ人が中心になって建国している。

しょせんは陰謀論。しかし、世の中に陰謀が存在しその陰謀によってなにかが動くこともある。陰謀論や推論を嫌って、事実確認だけで進めようとすると「事実確認できないものはわからない」という、つまんないし役に立たないし知識や知性のかけらもない答弁にならざるをえない。

 

異種会議:戦争からバグパイプ~ギャルまで』より一部抜粋

著者/加藤健二郎(建設技術者→軍事戦争→バグパイプ奏者)
尼崎市生まれ。1985年早稲田大学理工学部卒。東亜建設工業に勤務後、軍事戦争業界へ転職。1997年より、防衛庁内局OPL。著書は「女性兵士」「戦場のハローワーク」「自衛隊のしくみ」など11冊。43才より音楽業に転向し、日本初の職業バグパイプ奏者。東長崎機関を運営。自分自身でも予測不可能な人生。建設業→戦場取材→旅行業→出版→軽金属加工→軍事戦争調査→探偵→バグパイプ奏者・・・→→次はなに?
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