家購入も個人間売買が主流へ?中小の不動産会社は生き残れるのか

 

Yahoo! への物件掲載をFRKが止めたのは、今後Yahoo! が個人間売買を進めることへの反発ですよね。消費税が10%、15%と上がっていけば、価格の高いマンションなどは数百万円もの差が出ることになり、一気に個人間売買へ加速します。それをYahoo! は考えてソニー不動産と提携したわけですが、これが進めば従来の不動産仲介業は大打撃です。

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で、中小の不動産仲介業が生き残る道ですが…ドイツでは消費税19%で中古車屋さんは相当前に市場がものすごく小さくなりました。不動産についてはよく知りませんが、車よりリスクが高いので専門家的な仲介はまだ必要で、なくなることはないとおもいます。

生き残るには、正直「専門化」しかないと思います。しかもオリジナル性をもった専門化です。

投資用のワンルームばかりを揃えて資金回転率を独自の資産で表示とか、シェアハウスばかりを取り扱うとか、ペットと暮らせる物件ばかりを取り扱うとか、子供の教育環境が整った物件ばかりを取り扱うとか、格安の事故物件ばかりを扱うとか、つまりはそういうことです。駅前の小さな不動産屋さんは、ネットが使えない高齢者やお金のない層が中心となっていくでしょう(すでにその傾向はあると思いますが)。

よって余力のあるうちに、「他社と差別化した特徴」を鮮明にするしか生き残る道はないと思います。

image by: Shutterstock

 

永江一石

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著者:永江 一石
商品開発や集客プロモーションを手がける会社を設立し多くの企業のマーケテイングを行う。メルマガでは読者から寄せられたマーケティングのお悩みに対し具体的な解決策を提示。ネットショップや広報担当を中心に多くの購読者から支持されている。
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