「アメリカ横断ウルトラクイズ」をパクる番組がなかった本当の理由

 

企画にはこのように、独自のノウハウがあります。

実際にやり続けた者が試行錯誤して作ったノウハウが必ずそこに生まれてくるのです。

だから、他社の企画が単純な企画のように見えても、「簡単にできそうだな」と思って真似してみたら、まったくうまくいかないということが多々あります。

ヒット商品やヒット企画が登場すると必ずマネをする後続者が出てきますが、そのほとんどが本家を超えることができません

それは、どれも独自のノウハウがつかめず、その微妙な不足が購入者にわかるからです。

「人のマネをせずに、独自路線でいくほうがいい」というのはよく言われることですが、それは道義的なことではなく、

「マネをしても先行者のノウハウを得るのが難しいから、それなら別のノウハウを独自に作り始めたほうがいい」という非常に効率的な話なのです。

いろいろと新しい挑戦に踏み出すということは「新しくノウハウを積み上げ始める」ということでもあります。

だから、何かを始めるならできるだけ早く始めたほうがいいのです。

早く始めた分だけ、ノウハウが溜まるからです。

「ノウハウを十分知ってから、準備ができたら」ではなくて、さっさと始めることによって、何が足りないのか、どうしたら失敗するのかをたくさん経験してノウハウが積み上がるのです。

他者のモノマネは、その他者の独自ノウハウの壁に阻まれます。

それよりも、自分がさっそく独自ノウハウの壁を作り始めるほうが早いし、後になってその壁が他者を阻んでくれます。

あなたは今すぐ、何を始めますか?

 

【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)

・自社の商品やサービスで、「他者にはマネができない独自ノウハウ」にはどのようなことがあるか。ノートに列挙する。
・「なぜ他者にはそのノウハウがマネできないのか」。第三者にも分かるようにその理由を説明する。

image by: Shutterstock

 

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