製薬会社は給料の相場が高いだけではなく、家賃の全額補助など、福利厚生も相当手厚いんだとか。『製薬業界の裏側がわかる現役MRメルマガ』の現役MR(製薬会社の営業マン)の辻さんが、まさにその裏事情を明かしています。
製薬会社の福利厚生
こんにちは。現役MRの辻です。
製薬会社の福利厚生は気になるところがあると思います。
製薬会社の福利厚生は他業界に比べて非常にいいみたいです。
私は製薬業界以外わからないのですが、いいみたいです。
実際にどんなものがあるのか?
だいたいホームページを見ればわかると思いますが、ちょっと細かいところをご説明します。
まず家賃補助ですが、これはどのメーカーも同じ感じですが、若干違います。
どこが違うのかというと、家賃補助される上限が全然違います。
これはエリアによって上限が設定されていたり、家族構成によって上限が違ったり、役職によっても違います。
例えば独身で東京23区のエリアだと、上限8万の会社もあれば12万の会社もあります。
会社によって上限が違うわけですが、じゃあ自己負担はどうなのか?
自己負担も様々で、1万負担すればいいところもあれば、家賃の何%とかって計算式がある会社もあれば、全額負担してくれる会社もあります。
だいたい1万くらい自己負担して残りは会社が払ってくれるところが多いイメージです。
ただ、上限をオーバーした部分は自己負担しなければいけません。
つまりあるエリアでの家賃補助上限が10万だとして、11万の部屋を借りたとすると、普通の自己負担1万とオーバー分1万の合計2万を自己負担しなければいけません。
こういったパターンが多いと思っていいと思います。
だいたい10%分くらいは自己負担するイメージです。
では転勤するとどうなるのか?
MRには転勤がつきものですが、転勤しても同じです。
エリアによって上限が変わりますが、基本は一緒です。
ただ、厄介なのが結婚した時です。
結婚すると基本配偶者と同じ家に住みますよね?
つまり引越すことが大半だと思います。
また結婚したことで独身寮として借りてた家は引越さないといけなくなったりします。
この結婚での引越しというのは転勤での引越しとは別物で、自己都合の引越しとなります。
転勤は会社都合の引越しなので、引越し代や、敷金礼金等の転居にかかる費用は全て会社が負担してくれます。
しかし、結婚で引越した場合は自己都合なので、会社は全然面倒見てくれません。
引越し代なんか出してくれませんし、敷金礼金等も出してくれないことがほとんどです。
しかも、自己都合で引越した後の家賃補助は全く別物になり、今までより全然負担してくれなくなります。
今までは上限10万で、10万の家賃のとこだったら、9万くらいは会社が負担してくれましたが、
自己都合で引越したあとは2万とか3万くらいしか補助してくれなくなります。
つまり今まで1万しか払ってなかったのが、結婚して引越しただけで、7万とか8万負担しなくてはいけません。
結構キツイです。
結構キツイ例が、入社2年目くらいの社員が、できちゃった結婚して、引っ越さなくてはいけなくなり、家賃負担がかなり上がり、奥さんは妊娠して働けない。
そうなると大変ですので、計画的な結婚が必要となります。
しかもこれが大手の製薬会社の話なんですね。
なので、基本大手の製薬会社は福利厚生がいいですが、こういった落とし穴的なのもありますので、ご注意した方がいいですね。
私の知り合いは同じ製薬会社の同期同士で結婚するのですが、エリアがかなり離れているので、結婚披露宴はするけれど、会社のそういった背景があるので、籍は入れない作戦にするみたいです。
で、転勤のタイミングで近くのエリアになって、同居できるようになったら籍を入れるとか…。
まぁ全部の会社がこのような感じではないですが、意外と大手の製薬会社でもこういったことがあります。
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