【いじめ対談2】こんなタイプの親が、我が子のいじめに気づけない

2015.12.03
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by kousei_saho
 

少年院からグレードアップして出てくる人間も

谷原:法律的にはないですね。一度罪に問われた人は、それでもう全部終わりです。「一事不再理」と言うんですけど、一度で終わりです。今までおびただしい数の裁判がされる中で、「このぐらいのことをやった人は、このぐらいの刑期にしたほうがいいね」という公平性の問題もあるので、いきなり刑を重くはできないんですね。だから死刑にするのも、1人殺しただけでは死刑にならないとか、2人以上殺さないと死刑にならないとか、そういうのも結局、今までの過去の例との公平性みたいなのがあって、なかなかうまく機能しないんですよ、この辺は。

まぐまぐ:なるほど。

谷原:ただ法律の建前としては、あくまでも刑というのは復讐的なもの、復讐というか応報刑ですね。やったことの罪は償いましょうということと同時に、教育的な面もあるというふうに考えるので、全部死刑というわけにはいかないっていうことですかね。

阿部:僕も調査をしていて、結構ひどいことやっちゃってるのがいて、これはもう警察だろうと思ったら、案の定警察が動いてっていうのがたまにいるんですよ。それが例えば6年前の話だとすると、今じゃもう出てきちゃってるのが結構多いんですよ。で、詐欺の調査なんかやってると、使いっぱしりみたいなヤツが調査上に出て来て「またこいつか」みたいな。で、そういう子たちのことをうちのスタッフは「常連さん」って呼んでるんですけど。

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谷原:「常連さん」って……(苦笑)。

阿部:ただ、僕らのような小さな探偵社で「常連さん」とか言われるほど名が通っちゃってるような子は、もはや更生は難しいのかな、と。考え方もやっぱり短絡的だし……。例えば少年院にいるときだったら、謝りの手紙を出したりとかするらしいんですよね。ただ外に出ちゃうと、そんなものは一切ないし、謝りに行くこともない。本人からしたら「もう俺は償ったんだからいいだろう」みたいなところがあるようなんですよ。ただ1回少年院に入っちゃうと、レッテルを張られちゃって、まともな就職ができないこともある。それで、悪い仲間もいるしで、結局そっちの方向にいっちゃってるということがあるみたいですけどね。……詐欺師のヤツなんかは、刑務所新しいやり方覚えたって言ってましたよ(笑)。

谷原:教えてもらって?

阿部:はい、仲間で夜話し合ってるみたいなことを言ってましたよ。新しい仕組みを……。なんでそんなところで人脈作ってんだこいつ、って思いましたけど(笑)。結局子供も、少年院だったら少年院、鑑別所だったら鑑別所で、場合によっては変な人脈を作って帰ってくる子はやっぱりいますし。グレードアップして戻って来るというか(笑)。

谷原:修行に行ってきたっていう(笑)

阿部:ただ、まあしょうがないっていえば、それが法律って仕組みならしょうがない、とは思いますけど。

谷原:でも、まったく更生になってないですね。


一部であると信じたいのですが、「少年院でも更生できない」となると暗澹たる気持ちにならざるを得ません。我が子がそのような人間のターゲットになってしまったらどうすればいいのでしょうか。次回はお2人が探偵・弁護士それぞれの立場からいじめ解決のテクニックを伝授してくださいます。

構成:まぐまぐニュース!編集部

 

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