ドイツも中国に見切り…不要論まで飛び出す強烈な手のひら返し

 

なぜ、ドイツはアメリカを裏切って中国についた?

なぜ、ドイツはアメリカを裏切って中国についたのでしょうか? 理由はいろいろあります。

1.ドイツは「多極主義」

ドイツがアメリカを裏切ったのは、今回が初めてではありません。ドイツは02、03年にかけて、アメリカの「イラク戦争」に反対しました。この時首相だったシュレイダーさんは、フランスのシラクさんと組んで「アメリカ一極世界をぶち壊し、多極世界をつくろう!」と考えていた。その方法は2つ。

・EUを東にどんどん拡大していく
・ユーロを、ドルに匹敵する世界通貨にしていく

そして、ドイツ、フランスは、ロシア、中国と組んで「イラク戦争」に反対していた。だから、ロシアや中国は、「多極主義」という思想を共有する同志」でもあるのです。

2.中国は、ドイツにとって「軍事的脅威」ではない

日本にとって、「日本に沖縄の領有権はない!」と宣言している中国は、直接的脅威です。しかし、地理的に離れたドイツにとって、中国は軍事的脅威ではない。東シナ海や南シナ海がどの国のものになろうが、知ったこっちゃない。

3.儲かる

ドイツがアメリカを裏切って中国についた最大の理由がこれ。つまり「AIIB事件」が起こった2015年3月、全世界57か国が、「アメリカを裏切って中国につけば、大儲けできる!」と確信していた。当時から中国経済に問題が多いことは指摘されていました。しかし、「悲観論者」の声は、とてもとても小さかったのです。

ところが、今は状況が一変しています。RPEの読者さんにとっては、「予定どおり」なのですが、全世界の人たちにとっては、「中国経済がこれほど急激にボロボロになったのは、『想定外』だ!」ということなのです。

「金が目的で近づいてきた人は、金がなくなると去っていく

中国経済がボロボロになってきたので、ドイツが態度を変えてきました。これもRPEの読者さんにとっては、「想定内」ですね。

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