1000年の歴史を持つ清水寺が、たった「400年後」のためにやってること

 

清水寺 400年後のために植樹

400年後に樹齢400年のケヤキの木が確実に手に入るとは限りません。そのため次の再建の400年前となる今の時代に清水寺は山林の土地を買いケヤキの苗木を植樹しています。この気の遠くなるようなことを平然と日常の生活の中でやっているのが京都のすごいところでもあります。

古都・京都はただ古いものを守るだけと思っているとトンデモナイことです。今まで大切にしてきたものを未来永劫存続させるための努力をいつの時代の京都人もしてきたことなのです。そして現代に生きる京都人も遠い未来を見据えた未来志向の取り組みを沢山しているのです。彼らは決して過去のものに執着するのではなく、それに価値を与えよりいいものにして後世に伝える努力を怠りません。常に都であり続け新しいものを内外に発信し続けていた発信力はいつの世も時代の先端を行っていました。そして、現代も未来に進む力、物事を前に進める促進力は衰えることを知りません。これこそが、京都を支えるかつて都だった底力なのだと思います。

清水寺は2000年に33年に一度の御本尊の御開帳がありました。その時になにか後世に残せることをと考え付いたのがケヤキの苗木を植えることだったそうです。その時に植樹されたケヤキやヒノキの苗木は6,000本です。そのうち400年後に木材として使えるようにちゃんと育つのはほんの1割と言われています。現在、まだ樹齢20年ぐらいのひょろひょろとした木が京都府の北部の山に大切に育てられています。

日本はもちろん、世界的にも有名な清水の舞台。その舞台裏を支える人の想いや取り組みは1,000年前から続いているのです。そして、今後も永遠に続いて行くことでしょう。舞台を支え続けている職人の緻密な仕事の数々、技術の結晶を知ることで、舞台から見る景色もまた違って見えてくることでしょう。

image by: Shutterstock

 

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