【世界遺産に登録決定】明治維新の志士たちが闊歩した山口県萩市・フォトレポート

2015.05.06
by kousei_saho
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長崎や山口など8県、23の資産で構成される「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」の世界文化遺産登録が決定しました。国内では昨年登録された群馬県の「富岡製糸場と絹産業遺産群」に次いで15件目。各資産ともますますの人出が見込まれます。今回はその中から、山口は萩の城下町を皆さんにご紹介しましょう。

山口県萩市の城下町を行く

街角のイラストマップ

街角のイラストマップ

幕末の志士が数多く輩出した長州・萩。旅まぐ2013年9月19日配信号でもご紹介したとおり、江戸時代の町割りがほぼそのまま残り、「当時の古地図が今でも使える」とも言われる情緒あふれる街です。中でも人気なのが、国の史跡にも指定されている「萩城城下町地区」。まずは、かつてこの地で隆盛を極めた豪商・江戸屋にちなんだ小路・江戸屋横町を訪ねてみることにします。

江戸屋横丁

江戸屋横丁

黒板塀が印象的な江戸屋横町。南北わずか250mほどながら、その通り沿いには西郷隆盛、大久保利通とともに「維新の三傑」に数えられる木戸孝允の生まれ育った宅や、高杉晋作、伊藤博文が遊び学んだ円政寺、日本屈指の蘭学医として知られる青木周弼の旧宅など、第一線級の「史跡」が並びます。幕末マニアなら必訪の地ですよ。

木戸孝允旧宅

木戸孝允旧宅

江戸屋横町を抜け参勤交代行列が往来した御成道に突き当たったら、左折してみてください。ほどなくして、凛とした白壁の建物が目に飛び込んでくるはず。菊屋家住宅です。

菊屋家住宅

菊屋家住宅

藩の御用商人を勤めていた豪商・菊屋家。その住宅として建てられた屋敷は築400年とも言われ、現在2000坪の敷地の3分の1が一般公開されています。さら5月9日(土)から17日(日)までは「萩オープンガーデン」ということで、普段は非公開の奥庭の景観を楽しむことも可能。見事な新緑を愛でてみてはいかがでしょうか。

新緑を満喫し菊屋家住宅を後にしたら、すぐ次の角をまた左へ。「日本の道百選」にも選ばれている菊屋横町を南へと歩いてみましょう。

菊屋横丁

菊屋横丁

言うまでもなく、菊屋家住宅の脇を通る道筋であることが名の由来となったこの横町、テレビや映画でたびたび登場する「萩の象徴」とも言うべき通り。数百メートルに渡って続くナマコ壁に、旅情を誘われる方も多いのではないでしょうか。維新の革命児・高杉晋作の生地もこの小路沿い。「晋作参り」に訪れるファンが跡を絶ちません。

高杉晋作誕生地

高杉晋作誕生地

おりしも2018年は明治維新150年。その記念すべき年に向け、萩では2016年3月まで、「ガイドと巡る歴史ウォーク」が開催されています。ふたつのコースが用意されていますが、今回ご紹介した地を訪ねる「古地図で巡る『萩城城下町』」(所要時間約60分)は拝観料込みで一人500円。実はコース内の2施設で300円の拝観料がかかりますので、実質200円で萩の街に精通したガイドさんの解説を聞くことができてしまうのです。お願いしない手はないですよね。

松下村塾を訪ねるコースも

松下村塾を訪ねるコースも

日本で15件目の世界文化遺産となった街を、歴史のロマンを感じながらゆるりと散策する――。そんな旅に、あなたも出かけてみませんか?


<オススメ旅情報>

ぶらり萩あるき
萩市観光協会公式サイト。観光モデルコースやイベント情報はこちらで。

NHK大河ドラマ 花燃ゆ
萩が重要な舞台となっている番組公式サイト。動画も充実しています。

宵待ちの宿 萩一輪
2004年に掘削された「はぎ温泉」を満喫。「日本の夕陽百選」に選ばれた菊ヶ浜海岸が一望です。


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