中年の危機は神話か?
これまでの定説では年代別の幸福度はU字型シャープを描き、最も低い点がミッドライフ・クライシスの世代だと言われていましたが、ミッドライフ・クライシスは存在しないという説もあります。
アルバータ大学の教授らが2つのグループを対象に何年もかけて、18歳から43歳にかけて、23歳から37歳にかけての心の変化を調査した結果、「30代になったときのほうが幸福度は高くなった」という研究結果を発表しました。
また他の3つのこともわかっています。
- 18歳のときよりも、40代前半のほうが幸せ
- 18歳から30歳にかけて、幸福度が急速にあがった
- 幸福度は結婚し、健康であるときに高く、失業中のときには低い
- 10代から40代にかけて幸福度は高くなる。これはミッドライフ・クライシスとは一致しない
共同研究者のひとりGalambos氏は「ミッドライフ・クライシスは神話」と話しています。
研究者たちは「これまでの研究では半世紀以上にわたり、ミッドライフ・クライシスは“根本的な欠陥”であると人々に信じ込ませてきました」と主張。
この研究結果、この新説に対しても様々な反応がでています。
「18歳のときウツだったけど、今40歳」
「幸せを測るのはとても難しいよね。たいていの人が18歳の時は、離婚、住宅ローン、賃貸契約書などの経験もなく、家族の友人の愛やサポートに包まれている。すべての喜びはそのあとにやってくるもんだよ。そしてそれを感じられるなら、ハッピーな人間になれる」
「37歳になったばかりだけど、人生がうまくいくっていう意味なの? そんなの嘘だ!」
「今48歳で、俺の彼女が“あなたは中年危機に陥っているのよ”っていうんだけど、彼女に何がわかるんだよ。だってまだ21歳だぜ」
新たな説もでてきて、ミッドライフ・クライシスについては今後も色々な見方がでてきそうですね。
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source by: ガーディアン, デイリーメール , CBC
文/MAG2 NEWS編集部