【小学校入学】度を超えた親の「浮かれ気分」が子どもを追い込む

 

2.「楽しみ」プレッシャーをかけすぎない

前述の通り、楽しみに感じているのは主に大人たち。一個人として、身近な子どもが小学校に入ることを楽しみに感じたり、その思いを表現したりするのは問題ありません。

ですが、子どもに「君も楽しんでいるよね?」「うれしいよね?」と期待する雰囲気まで醸し出してしまわないようには、気に留めておきたいところ。言葉に出して「学校、楽しいよね~」などと言って「うん」と返事させることはもちろん、大人が自分だけで楽しみに感じている部分についても、できれば少し気を使いたいです。

子どもは、大人が子どもに何を期待しているかを非常に敏感に察知するものです。大人につられて楽しみに感じることも、度を越すと子どもを知らぬ間に「大人の期待する子ども像を演じる」方向へ追い込んでしまうことになりかねません。

…とややこしいことを言いましたが、だからといって、楽しみに感じてはいけないというわけではありませんよ。

子どもの知らないこと・見えないもの(=これからの小学校での生活や「1年生」という立場そのもの)を対象にするのではなく、子ども自身も知っていること・見えるものを対象にして、楽しみな気持ちを満喫するのは、きっと良い時間になります。

─お店に行って、学用品や文房具を一緒に選んだり。
─「学校の給食は、たまにラーメンも出るらしいよ」と話したり。
─公園で「学校のプールって、大きいんだって!ここから…(走って向こうへ行って)…ここまでくらいあるみたいだよ~」と想像したり。

そして時には、不安を受け止めてあげましょう。

「小学校って言っても、まだ通ったことないから、実際どんなところかわからないよね
「困ったことがあったら、何でもパパに言って良いからね

年度末が近づいて何かと忙しい時期ですが、子どもにゆっくりと向き合う時間も作ってあげていただけたら、うれしいです。

image by: Shutterstock

 

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