【小学校入学】度を超えた親の「浮かれ気分」が子どもを追い込む

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桜の季節、小さい体に大き過ぎるランドセルを背負って歩く「小学1年生」は、とても愛らしく、親でなくとも思わず微笑んでしまいますよね。でも浮かれ過ぎは禁物です。無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』に、入学を控えた子供に対して「親として控えるべきこと」が記されています。

いちねんせい

小学校入学を控えた子ども、皆さんの身近にもいるかも知れません。すでに、入学前健康診断を受けに行ったり、文房具を用意したり、具体的に動く場面も出てきていることでしょう。

「期待と不安の入り混じった」とよく言いますが、この時期の子どもの気持ちを、もう少し詳しく理解してあげるためのヒントを、今週はお届けします。もちろん個人差はかなりありますが、多くの子どもは「いちねんせい」という大イベントに少なからずワクワクして、楽しく過ごしていることと思います。一歩成長した感じ、ちょっとカッコいい感じ、急に立派になった感じなどの、得意な気分を漠然と感じていることでしょう。

ただ、よく覚えておいていただきたいのは、子どもは「いちねんせい」「しょうがっこう」が実際のところ何なのか、ほとんど知らないまま学校生活に突入することになるという事実です。楽しみに思う気持ちはあったとしても、それは「日曜日に動物園に行くの、楽しみ~♪」の「楽しみ」とはかなり質が違うものだということを理解しておいてあげてください。

むしろ、本来はどんな場所か分からず楽しみに感じられるはずもない状況なのに、周囲が勝手に盛り上がるのにつられて「楽しみ」に思ってしまっている、くらいの理解の方が実態に近いでしょう。そういった背景を踏まえて、特に次の2点には気をつけてあげたいところです。

1.入学をダシにしすぎない

入学自体は、本人の希望とは全く関係なく訪れるもの。極端に言えば、子どもにとっては降ってかかった災難みたいなものなのです。

「小学生なんだから、それくらい自分でやって」
「もう1年生なんだから、そんなこと言っちゃいけません」

などの投げかけは、子ども本人には本来関係ない「入学」というものを理由にして、子どもに要求したり制限したりする文脈です。

子どもにしてみれば、合理性のない理不尽な話にも受け取れるので、多用しすぎないよう(できれば一切使わないよう)に注意しましょう。

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