VRが野球を救うかも。DeNAベイスターズの「360度」動画が異次元の体感レベル

2016.03.22
by 横田吉木
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昨今、様々なシーンで取り入れられつつあるVR。ゲームではPlayStationVRの発売が決定し、スポーツでもテニスのネットに360度カメラを取り付け、臨場感と没入感を得られる新しいスポーツ観戦が話題に。

そして新たに野球でも、360度カメラを使ったVRで新たな楽しみ方が登場しました。

打撃練習を真横から、投球練習をバッター視点で

3月21日、横浜DeNAベイスターズとGalaxyが協業し、ゴーグル型ヘッドマウンドディスプレイ「Gear VR」を用いた360度の映像コンテンツ提供サービス「360ベイスターズ」を実施すると発表しました。

「Gear VR」はスマートフォンの「GALAXY S6/S6edge」と組み合わせて、コードレスで高画質な360度コンテンツが楽しめるゴーグル型ヘッドマウンドディスプレイ。対応したスマホをゴーグルにはめ込み頭にセットし、360度動画を再生することにより、視線と連動して動画も動く仕組み。この「Gear VR」の導入を通じて、ベイスターズオリジナルの360度動画を提供するとのことです。

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左から、山崎康選手、サムスン電子ジャパン・堤代表取締役、横浜DeNAベイスターズ・池田代表取締役社長、筒香嘉智選手

会見には横浜DeNAベイスターズの主砲・筒香嘉智選手と、守護神・山崎康選手が登場し、オリジナル動画第1弾として配信される、筒香選手の打撃練習を真横から見られる動画と、山崎選手のブルペンでの投球練習を打席から見られる映像を自身で体験。

※スマートフォンを左右に動かすと、画面が動きます。パソコンからでも画面をドラッグすると動かせます。ただ、Safariは対応していないので、パソコンならChromeブラウザ、スマホなら最新版にアップロードしたYouTubeアプリでみることをおすすめします。

筒香選手は「画像もとてもきれいですし、360度見渡すことができるので、リアルにプレイをしている感覚になりました。その場にいなくても、野球を楽しむことができるので、たくさんの方に楽しんでもらえると思います。自分はバッターなので、キャッチャーや審判の目線での映像も試してみ たいです」とコメント。

山崎選手は「今まで、自分の投げているボールをこういう形で見たことがなかったので、フォームの確認ができ、とても勉強になりました。臨場感があるので、選手の感覚を味わってもらいたいですね」と話してくれました。

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動画視聴中、筒香選手は山崎選手の投球動画を見て、実際にタイミングを計っている姿も見られました。

さらにこのVRを活用することで競技レベルの向上につながるかを聞くと、筒香選手は「今まで1点からしか見れなかった動画よりも、360度見れますので、細かいところなど、参考になる箇所が多く発見できるのではないかと思います」と回答。

山崎選手は「練習風景など自分が投げたボールを色々な角度から見ることができるため、練習の良い教材として使えると思います。選手としてレベルアップできる教材のひとつになる」と答えてくれました。

将来の子どもたちは、実際にVRでプロの技術を学習していく、そんな未来がすぐそこに来ているのかもしれませんね。

そして会見に同席した横浜DeNAベイスターズ・池田代表取締役社長は「未来に向けて、野球の新しい楽しみ方をご提供できたら」と話し、サムスン電子ジャパン・堤代表取締役も「2020 年東京オリンピックに向けて、これからも新しいスポーツの楽しみ方を ご提供し、盛り上げていきたいと思っています」と豊富を語っていました。

今後、ベイスターズオリジナルの360度映像コンテンツが、球団公式HP内の特設サイトにて、シーズン中は毎月配信され、横浜スタジアムで行われる主催試合71試合において、360度映像コンテンツを「Gear VR」で体験できるブースが設置されるそうです。

野球×VRで今後どのようなコンテンツが生まれていくのでしょうか。ラミレス監督就任で話題となっているベイスターズの成績とともに、HPで公開される360度動画にも今シーズンは注目です。

◯information
「360 ベイスターズ」http://www.baystars.co.jp/360/

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