【英語ができる】と言えるレベルは?日本では分からない世界の基準をめいろまが回答!

英語教育イメージ(c) takasu - Fotolia.com
 

めいろまさん教えて!”英語ができるといえるレベル”

 shitumonQuestion
海外在住の方に質問です。英語ができる、できないというのはどの程度ですか?
 

 

 

 

めいろまさんの回答

これ、今まで何度も聞かれているのでお答えしましょう。ワタクシは外国で仕事したり住んだりしているので、「英語ができる」の基準は、ずばり「稼げてちゃんと生活できること」です。

「稼げる」とは、現地の組織に雇われて、仕事ができること。つまり、上司の指示を理解し、業務文書は全て英語で作成したり読むことが可能で、部下の指導が可能で、同僚と世間話が可能で、現地の役所やお客さんの説得ができる、というレベルです。要するに、日本の職場でやっていることを英語にすべて置き換えた環境でも実行可能なレベル、ということです。

ただし必要なレベルは業種によって異なるでしょう。例えば、言葉を殆ど交わす必要がない工場の流れ作業とか清掃業などであれば、必要になる英語のレベルは自ずとして低くなりますが、複雑な技術を扱うエンジニアリング、コンサルティングや研究、著述業などの場合はネイティブに近いレベルではないと仕事は不可能です。なお、ワタクシの感覚で「できる」は、エンジニアリングやコンサルティングを実施するレベルです。

日常生活においての「ちゃんと生活できる」とは、近所の人と「日常会話」とこなしたり、医療機関で医師に自分の状況を説明したり、また医師の説明を理解できること、事故や病気の場合に保険会社と交渉できること、訴訟になった場合に必要な書類を作成したり弁護士と折衝できること、不動産売買に関する書類を理解できること等々であります。要するにこれも仕事の場合と同じで、日本の日常生活でやっていることを、英語におきかえてもできる、という意味です。ちなみに一番難しいのは「日常会話」だったりするわけですが。

日本での「英語ができる」は、単に挨拶ができるだけとか、むちゃくちゃブロークンな英語で物を発注できるとかというレベルなわけですが、そういうのは「できる」とは言いません。ブロークンな英語だと、まず英語圏の現地組織に雇われるのは不可能でしょう。

 

谷本真由美

谷本真由美(@May_Roma)の「週刊めいろま」』
著者:谷本真由美
米国シラキュース大学で情報管理学修士、国際関係論修士を取得。その後、ITベンチャーなどを経て現在ロンドン在住。『谷本真由美(@May_Roma)の「週刊めいろま」』では@May_RomaとしてTwitterで舌鋒をふるメイロマが、世界中の時事問題に突っ込む!

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