アメリカの韓国疲れなどにめげる韓国ではない
そこで問題になるのが、韓国によるディスカウント・ジャパンです。あの戦争の直前、アメリカで何が起こっていたか? 宋美齢ですよ! 日本人は、宋美齢の社交を鼻で嗤っていた。誰1人、それが脅威だなとどは思わなかった。あんな安っぽいプロパガンダでアメリカの世論が動くなんて思わなかった。
われわれは今、慰安婦問題に関して、また同じ過ちを繰り返そうとしている。あんな安っぽい反日運動が、日米同盟に亀裂をもたらすなんてことはあり得ないと。でもどうです? 下院の外交委員長はすでに韓国べったり。エド・ロイスはバカでも小物でも無い。加州選出議員ですよ。選挙区に韓国系が多いからだという批判があるけれど、加州では、もはや韓国系移民の声を無視できないことの裏返しでもある。
戦後レジームの転換とか、恐らくは言っている本人もよう分からんスローガンが一人歩きし、安倍は極右政治家で危険だとする警戒感がワシントンDCで一人歩きしてしまった。それを修正するために、いったいどれだけのエネルギーを日本政府は費やしたことか。
そのディスカウント・ジャパンを身内から後押しする国内メディアがあり、野党がいて、在京の外国メディアも、そのステロタイプな批判を国外に垂れ流す。
日本のウヨメデイアは、アメリカに韓国疲れがあるなんて書くけれど、そんなことで韓国がめげるはずもない。
日本は、対外宣伝で、また同じ過ちを繰り返そうとしている。
『日刊 大石英司の代替空港』2015.5.26号より一部抜粋
著者/大石英司
作家、鹿児島県出身、川崎市高津区在住。国内外の注目ニュースに関して alternative な視点を提供するメルマガはビジネスマンなら必読です。
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