心臓病の発症年齢、20年前と比べて若年化ー米最新研究結果

2016.03.30
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米国で、心臓病にかかる患者の年齢が若年化し、太り気味になってきているという研究結果が発表されました。研究者は日頃の生活の見直しを図るよう呼びかけています。

心臓病患者は若年化、肥満率が高め

心臓病患者は20年前と比べて若年化し、肥満率も高まっている」。

テックタイムズ誌は今月27日、アメリカの心臓病患者のデータに見られる変化について報じました。

アメリカ国内での喫煙者数は減少しているのにもかかわらず、心臓病患者の喫煙率は高まり、その他、糖尿病高血圧慢性気管支炎を併発しているケース20年前よりも増えているとのこと。

米国心臓病学会は心疾患の中でも深刻な症状のひとつであるST上昇心筋梗塞(STEMI)にかかった、1995年から2014年の約4000人の患者データを対象に調査を行いました。

すると、20年前と比べて、発症年齢は64歳から60に下がり、患者の肥満率は31%から40%に増えたという結果が出たということです。

加えて、喫煙者の割合は28%から46%に、高血圧の患者は55%から77%に、慢性気管支炎の発症率も、5%から12%へ増加。ほとんどの症状において、20年前よりも悪化しているとの結果になりました。

心臓病は先進国の多くで死因のトップとなっており、日本でもガンに続いて死因の2

40代を過ぎて不健康な生活を続けていると、心臓病にかかるリスクが高まるという見解も発表されています。

研究者は、適正体重を維持すること、禁煙、定期的に運動をすること、健康的な食事をこころがけるなど、心臓病発症を抑える努力をするように呼びかけています。

image by: shutterstock 

source by: TECH TIMES , Northwestern Medicine 

文/長塚香織

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