「車のバンパーについた傷まで修理するのか!?」
今まで考えた事もなかったけど、確かにそう言われれば、不思議です。 アメリカ人にしてみると、信じられないことなのかもしれません。
本来、バンパーは車本体に傷をつけない為の物。 車を守る為にあるもので、バンパー自体は傷つくことが前提でこの世に出来たもの。
それを直すのは、世界でも日本人だけだそうです。
でも、それはモノを大切にする日本人の美徳。 やっぱり僕も車を修理に出す時、傷ついたバンパーはついでとはいえ、お金を払ってでもキレイにしてもらいたい。
そこは彼らにいくら説明しても理解してもらえない点だと思います。(笑)
理解してくれなくてもかまわないけど、いちいち、こっちの文化、風習を否定するなよ。(笑)
アメリカに住んでるからといって、ボロボロのバンパーのまま運転する自分に僕はなりたくない。
確かに、世界的に見れば、変だと思う。 おかしい、と自覚する。 合理的でないとも思う。
でも、やはり、僕は日本人だから、これからもバンパーは修理するよ、と彼に言いました。
彼は、とりあえず「なるほどな…」と理解をするフリをしてくれました。(笑)
彼がわかってくれたことに、話をすることは大切なんだなぁ。 やっぱり、コミュニケーションで異文化同士のギャップは埋まるもんだなぁ。 とひとり満足していました。
すると、彼は最後にこうも質問してきました。
「…ってことは、雨の日の傘も、帰ったらキレイにしずくを拭き取るのか?」
するかっ!w
全然、わかってくれてねえじゃん!w
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『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』 より一部抜粋
著者/高橋克明
全米No.1邦字紙「WEEKLY Biz」CEO 兼発行人。同時にプロインタビュアーとしてハリウッドスターをはじめ400人のインタビュー記事を世に出す。メルマガでは毎週エキサイティングなNY生活やインタビューのウラ話などほかでは記事にできないイシューを届けてくれる
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