安倍総理の訪ロは成功だったのか?プーチンが日本に突きつけた見返り

 

安倍訪ロの成果は?

では、今回の会談の成果はどうだったのでしょうか?

国営「ロシア24」の夕方のニュースを見ると、「トップ」で扱われていました。安倍総理が「オバマの警告を無視してロシアに来た」ことが特に強調されていた。しかし、「非公式訪問」だったのは、「アメリカの圧力だ」とも。ニュースでは、安倍さんとプーチンさんが、とても頻繁に会っていることに触れられていました。

そして、安倍さん、プーチンさんと会うときは、いつも「嬉しそうな笑顔」なので、ロシアのテレビ局も満足でしょう。「アメリカによる『ロシア孤立化政策』が、うまくいっていない証拠だ!」と。そんな感じで、安倍‐プーチン会談はかなり肯定的に扱われていました

今回の会談、「北方領土」の他に、「経済協力」の話をしたのが「前進」だったと思います。

毎日新聞5月6日。

安倍晋三首相は6日午後(日本時間同日夜)、ロシアのソチを訪れ、大統領公邸でプーチン大統領との非公式会談に臨んだ。

 

日露関係はウクライナ危機を巡る日本の対露制裁で冷え込んでおり、安倍首相は事態打開のため、エネルギー開発やロシア極東地域の産業振興など経済を中心とした8項目の協力計画を提示した模様だ。

安倍首相が提示する協力計画は、原油やガスなどのエネルギー開発▽極東地域での港湾整備や農地開発などを通じた産業振興▽上下水道などのインフラ整備▽先端病院の建設―など民間協力を主体とした8項目。

 

ロシア側が求める経済の発展や国民生活の向上につながる協力に応じることで、難航する領土問題交渉で突破口を開きたい考えだ。
(同上)

ようやく日本側は、「島はやく返しやがれ!コラ!」とだけ言っていても、「うるさい!ハラキリしろ!」というネガティブな反応しか返ってこないことに気がついたようです。ですから、今回の首脳会談は、「成功だった」と言えるでしょう。

次に大切なことは、できることから協力を進めていくことですね。もちろん、日本側が損をせずWIN-WINになるよう、細心の注意が必要です。

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