【しつけ問題】親の「お尻ペンペン」が子どもに有効だった明解な理由

 

このことを日本人が知ったのは、赤ちゃんを良く観察したからです。赤ちゃんは何でも興味を持ち、いつも明るく笑っています。ただ、何をしてはいけないかは知らないから、汚いところに座り込んだり、落ちているものをすべて口に入れたりします。そこで親は「それはダメよ」と教えてあげる必要はあるけれど、それは「教える」のであって、決して「叱ったり、しつけなければならない」とは違うのです。子供がすることに対して、具体的に「それはダメか良いか」だけを単純に教えていました。

ところが人間の頭というのは「自分が納得することを正しいと思う」と錯覚しますので、「落ちているものは口に入れて良い」と思っている赤ちゃんに「それはダメ」と口で言っても理解できないのです。そこで、落ちているものを拾った赤ちゃんの手のひらを「ピシッ!」と叩くと「ああ、これはやってはいけないことだ」と理解するのです。それしか方法はありません。

さらに幼稚園や小学生の低学年になっても同じなので、昔は「お尻を叩く」というのが一般的でした。今では「体罰」は禁止されていますが、子供に愛情があれば江戸時代のように、1)子供同士で遊ばせて、その中でしてはいけないことを学ばせる、2)時には親がお尻を叩く、という組み合わせがベストなのです。

体罰はいけないと言いますが、それは「行き過ぎた体罰」がダメなので、手の甲をピシッとするとか、お尻を叩く方が愛情のある教育方法であることは人間の脳の欠陥を考慮すると正しい方法です。教育関係者ももう少し勉強してほしいものです。

image by: Shutterstock.com

 

武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』より一部抜粋

著者/武田邦彦
東京大学卒業後、旭化成に入社。同社にてウラン濃縮研究所長を勤め、芝浦工業大学工学部教授を経て現職に就任。現在、テレビ出演等で活躍。メルマガで、原発や環境問題を中心にテレビでは言えない“真実”を発信中。
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