8位 ルクセンブルグ(ルクセンブルグ) 32.75時間
ルクセンブルグはヨーロッパの小国です。そのためか、彼らは年間31日の休暇と1703時間働きながら、とても肩の力が抜けている生活を送っているように見えます。
9位 ビリニュス(リトアニア) 33時間
週休2日で働いた場合と比べて、週間労働時間は7時間も少ないようです。
リトアニアの首都市民は極めて恵まれた仕事と休暇のバランスで生活しています。
10位 ブリュッセル(ベルギー) 33.02時間
この都市の市民はリストにあるどの都市よりも年間休暇取得日数が少なく、たった18日。
しかし彼らは地球上のどこよりもワークライフバランスのとれた生活をしているため、労働時間自体も年間1717時間しかないのです。
11位 ミュンヘン(ドイツ) 33.1時間
世界における一流のサッカーと最大級のオクトーバーフェストで有名なこの都市の労働者は年間平均29日の休暇をとり、ドイツ国内でも働くことを最低限に切り詰めています。
12位 アムステルダム(オランダ) 33.02時間
ヨーロッパの中で一番のんびりした都市の1つとして有名であり、この評価は妥当といえるでしょう。
年間平均労働時間は1726時間と世界平均より165時間も短いそうです。
13位 マドリッド(スペイン) 33.28時間
スペインの人々は午後にシエスタという休憩を取る習慣があります。
シエスタは太陽の日差しを避けるためのものですが、シエスタが彼らの労働時間を大幅に短縮している格好です。
いかがでしたか?
このランキングを分析すると、どの都市の労働者も1週間の労働時間は33.5時間を上回ることはなく、トップの都市にあっては、なんとたったの30.84時間でした。
(※データはスイスのUBS銀行が元になっており、ランキングを発表する前の状態で1週間および1年間の労働時間と休暇をとった日数を考慮しています)
欧州とは対照的な日本の労働時間
これに対して、日本の現状はどうでしょうか。
2014年度の一人当たり平均年間総実労働時間の統計を見ると、1729時間。
それに比べて、ランキングの1位、2位に入ったフランスは1473時間と、256時間もの圧倒的な差があります。
しかしながら、労働基準法をはじめとする法改正や、祝日を増やすという政策主導を取り入れたこともあり、1990年の2031時間と比べると、日本人の労働時間は確実に短く、休暇は増えてきているといえます。
一般的に、日本の社会では集団を優先し、欧州では個人を重視すると言われていますが、この違いが働くスタンスや生き方の姿勢にも大きな影響を与えているのではないでしょうか。
最近では、日本人の中にもライフスタイルに関して多様な価値観の違いが出てきているようですから、今後日本がランクインする日も近いのかもしれませんね。
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Source by: ビジネス・インサイダー, 独立行政法人経済産業研究所, 独立行政法人労働政策研究・研修機構
文/桜井彩香