「ワークライフバランスの整った世界の都市ランキング」が先日発表されました。ワークライフバランスとは、「仕事と生活の調和」のことです。以前に掲載した記事でも、欧州と日本の働き方の違いについて紹介しましたが、今回のランキングでも週間労働時間を比較した結果、上位13都市はすべてがヨーロッパ諸国でした。しかも、大国・イギリスの都市はひとつもランクインせず。いったい、どの国のどの都市が上位13までに入ったのでしょうか?
ワークライフバランスのランキングの上位は欧州諸国
これはビジネス・インサイダーがまとめたランキングですが、各都市の週間労働時間を比較しています。
実際に訪れたことがある方は、人々の暮らしぶりや働きぶりを思い出してみてくださいね。
1位 パリ(フランス) 30.84時間
パリジャンは主要都市の中で最もあくせくしていない人々なのでしょう。
週にたった31時間弱、年間1603.8時間だけしか働きません。これは世界平均と比べても18%も少ないのだとか。
2位 リヨン(フランス) 31.36時間
世界で2番目にワークライフバランスの取れた都市にもかかわらず、リヨンはフランス国内でも1位ではありません。
それでもなお彼らは恵まれた状況を享受し、1630時間働いて28.5日の休暇を取っているのです。
3位 モスクワ(ロシア) 31.66時間
年間1646時間働く彼らは、同時に約31日もの休暇をとっています。
4位 ヘルシンキ(フィンランド) 31.91時間
ヘルシンキの労働時間は32時間(週)を下回っています。週5日勤務としても、1日の労働時間は6時間30分だけ。これは世界の労働者より平均14%も少ないとのこと。
5位 ウイーン(オーストリア)32.27時間
オーストリアの首都にいる労働者は、年間27日の休暇をとり、平均して年間1678時間をオフィスで過ごしているようです。
6位 ミラノ(イタリア) 32.52時間
イタリアの経済の中心都市でありながらミラノワーカーは働くことには寛大なようです。世界平均に比べるとオフィスで過ごす時間は12%近くも少ないとのこと。
7位 コペンハーゲン(デンマーク)32.64時間
この都市は最近、世界で9番目に生活の質が高いと投票で選ばれた場所でもあります。この結果を受け、市民は労働に対して肩の力が抜けたのでしょう。世界平均より11.4%も労働時間が短いという結果が出ています。