「了解しました」と「承知しました」。目上にはどちらを使うべきか

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ビジネス上の会話でもメールでも頻繁に飛び交う「了解しました」という言葉ですが、目上の人に対して使うのはNGだってご存知でしたか? 無料メルマガ『仕事美人のメール作法』では、知らない方も案外多い「了解」と「承知」の使い分けについてわかりやすく説明しています。

「了解しました」

「分かりました」という意味で用いる「了解しました」という言い回しについては

  • 「了解しました」でも「承知しました」でも、どちらでもよい
  • 相手に合わせて、好きな方を使えばよい

という見方もありますが改めて、言葉の違いを確認したいと思います。

「了解しました」と「承知しました」の違いについては、当メールマガジンでも過去に何度か取り上げてきました。

※バックナンバーの一例
「了解しました」< 敬語注意報(5)>VOL.1674

上記のバックナンバーにも書いていますが

「了解」とは、相手の事情や伝達内容を理解して「承認」すること。認めるという意味合いが含まれる言葉なので本来は、上司が部下に了承の意を伝えるときに適した表現です。

したがって上司が部下からの連絡に返信する際、「○○の件、了解しました」のように使うほか、自分が上司の承認を得ることを相手に伝えるときも「○○の件については上司の了解を得てから、ご連絡します」のような使い方もします。

対して、「承知」は、相手の事情を知ること、分かっていること。相手からの申し入れや頼みをききいれるときに用いる言葉です。

「了解」「承知」それぞれの言葉の意味をたどると上記のようになるので、言葉の意味の違いを理解したうえで使い分けることをお薦めします。

通常のやり取りで「分かりました、理解しました」という意で使うなら「承知しました」「承りました」とすればよいのですが、目上の相手に分かりましたと伝える場合は「了解しました」は避け「承知しました」「承りました」とする方が適切です。

image by: Shutterstock

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仕事美人のメール作法
著者/神垣あゆみ
広島を拠点に活動するフリーランスのライター。若手ビジネスマン向けにメールマナーの基本を解説した『メールは1分で返しなさい!』(フォレスト出版)など著作多数。
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