自民圧勝も無意味? 日本の平和は政府ではなく「世界」が決めている

 

ここであえて言っておきます。日本は(悔しいですが)「大国」ではありません。安全保障はアメリカに多くを依存しておりますし、自分の国の軍隊をまともに戦闘させることもできないですし、何より「日本には平和憲法がある」と知られているわけでもありません。つまり周辺の安全保障環境において、日本はカギを握っているプレイヤーではないのです。

戦略には、常に考慮すべき「相手」という存在があります。そしてこの「相手」は、自由意志を持った存在であると同時に、日本の政治面での力をまったく考慮しない存在かもしれないのです。

結論からいえば、日本が国内的に何をしようとも、そして自民党が選挙で圧勝しようとも、それは「相手」のいる戦略については(よくても)たった半分のことであり、われわれの力ではどうすることもできない部分が大きい、ということです。

したがって、われわれは日本国内の選挙結果というものに一喜一憂することなく、ただひらすら冷静に、日本の安全と平和と繁栄をいかに守るかを考えるべきでしょう。

image by: Sanyawadee / Shutterstock.com

 

日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信
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