「ポケモンGO」とマックのコラボの問題点
ただ、このコラボを成功裏に終わらせるためには、マクドナルドには多くのハードルが待ち構えているといえます。短期的には集客を実現できることには間違いはありません。子供たちを中心とした「ポケモンGO」マニアが大挙して押し寄せることでしょう。
期待感から、日本マクドナルドホールディングスの株価は急騰しています。「ポケモンGO」とマクドナルドのコラボが発表された日の前日19日の株価の終値は3,200円ですが、コラボ開始日の22日の終値は3,620円にまで急騰しています。投資家の期待感は高まっています。
確かに、子供たちの集客は見込めます。親子で対戦するということで親子での来店もある程度は考えられるでしょう。懸念は、「ポケモンGO」に関心のない他の一般客の反応です。他の一般客がいつもどおりの環境でマクドナルドを利用できるかどうかです。
子供たちがゲームに興じて席を占拠したり騒いだりすることで、他の利用客に迷惑がかかることが考えられます。店内での歩きスマホにより他の利用客と衝突するといったトラブルも考えられます。トラブルが発展し、「バトル」がゲーム内だけでなく店舗内でも発生してしまうといったことにもつながりかねません。
こうした問題に適切に対処できるかがマクドナルドに問われることになります。店内でのモラルとマナーの遵守について利用客に注意喚起を徹底できるのか、他の利用客に迷惑をかけている客に適切な注意と指導を行うことができるのかが問われます。