お金ではない。松下幸之助を素人から経営のカリスマにした「志」

 

経営は、心理学という小さな枠を超えた人間学の実践と言ってよさそうです。「儲けたい」に凝り固まれば「秘密していれば」となりがちですが、松下さんの取った経営の透明性は従業員の心に微光を灯したでしょう。最先端で企業競争を行うとき1円の原価低減でも勝敗の決め手になり得て、経営者の志から出た微光こそが上質な経営と言えそうです。

志の経営」が松下さんの特徴だと言えそうですが、ご本人は「若い頃、正直なところ大きな志を抱いて仕事についたとは言えない」「一つ一つの仕事をまじめに積み重ねてきたように思うのです」と言われています。いつも成功者の事例から奥義を読み取ろうとするのですが、ここでは「まじめに積みかさねる」が秘訣のようです。

 

 

戦略経営の「よもやま話」
著者/浅井良一
戦略経営のためには、各業務部門のシステム化が必要です。またその各部門のシステムを、ミッションの実現のために有機的に結合させていかなければなりません。それと同時に正しい戦略経営の知識と知恵を身につけなければなりません。ここでは、よもやま話として基本的なマネジメントの話も併せて紹介します。
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