フィリピン独立の影に日本あり。今も語り継がれる涙の友好物語

 

今も生まれつつある無数の日比友好の物語

スペインやアメリカ、日本など大国の狭間で、木の葉のように翻弄されながら、必死に独立を求めてきたのが、フィリピンの近代史の基調であると言える。その過程ではフィリピンの運命に同情する日本人との間で、幾多の友好のきずなが結ばれた。

日米激突の戦場となったフィリピンは大きな被害を受けたが、それに対して反省と謝罪をしているだけの「引きこもり」的態度では、近隣の大国として日本の責任を果たしているとは言えないだろう。

今回のフィリピン訪問では、筆者は日系の6つの工場を訪問したが、それぞれ数人の日本人が、数百人、あるいは数千人のフィリピン人を雇用して、生産を行っていた。一心に仕事をしながらも、私が通りかかると明るく挨拶をするフィリピン人従業員、また彼らを一生懸命育てようと努力している日本人幹部の姿勢を見ると、今も無数の日比友好の物語が生まれつつある事が感じられた。

文責:伊勢雅臣

 

Japan on the Globe-国際派日本人養成講座
著者/伊勢雅臣
購読者数4万3,000人、創刊18年のメールマガジン『Japan On the Globe 国際派日本人養成講座』発行者。国際社会で日本を背負って活躍できる人材の育成を目指す。
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