研究では、2005~12年にかけて、認知症状が進行している南九州在住の40~70代の男女4人を対象に、その原因を探るため磁気共鳴画像(MRI)を撮ったところ、脳や脊髄に炎症がある事が分かりました。そこで、この4人の患者さんの脳の組織の一部を採取して顕微鏡で調べたところ、核や細胞壁を持たない未知の微生物が血管の周りに集まっていることが明らかになりました。
さらにこの微生物のDNAを調べたところ、塩分の強い環境にすむ「高度好塩菌」という古細菌の一種と似た配列が多数見つかり、形状などから新種の古細菌であることが分かったそうです。
またこの4人の患者さんは抗菌薬などで症状が改善したことから、その感染が原因であると考えられました。
ちなみにこの古細菌は、細胞内に核を持つ細菌とは進化の系統上、第三の生物とされているものです。
しかし、そのような未知の細菌で病気が起こるとしたら…。SF小説を馬鹿に出来ませんね。
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