前回の記事「GoodからAwesomeまで。6つの英単語が持つ意味と世界観を知ろう」では、6つの英単語をご紹介しました。今回も、英語のスペシャリストで、無料メルマガ「カリスマ英語ナレーターユッキーがお届けする!週間ラジオ英会話♪」の著者ユッキーさんが、日常的に使える新たな5つの英単語を「映画作品のタイトル」等に絡めながら、わかりやすく説明しています。
新たな5つの単語の世界観を知ろう!「amazing」「fantastic」など
こんにちは!ユッキーです。英語好き、そして映画も好きです。
「アメイジング・スパイダーマン」と、来月に公開を控えた「ファンタスティック・ビースト」
例えばこの2つの映画。
なぜ「ファンタスティック・スパイダーマン」「アメイジング・ビースト」ではなくスパイダーマンはamazingでビーストはfantasticなのでしょう?
今日はこんな映画のお話も交えながら、感動を表す単語の違いをご案内していきたいと思います。(「英単語の案内人」ってなかなかいい言葉ですね)
今日はunbelievable, amazing, fantastic, excellent, perfectの世界観に突入します!
1. unbelievable → 良くも悪くも「信じられない」
unbelievableは打ち消しの接頭辞「un-」+ 「believe(信じる)」+ 何かを可能にさせる役割を持つ接尾辞「-able(できる)」の3つが合わさって出来た単語です。
「信じることができないくらいすばらしい」褒め言葉で使われることもあれば「信じられないくらい酷い」何かや誰かを批判する時に使われることもあります。
そしてunbelievableといえばこれが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?
テレビ番組『奇跡体験!アンビリバボー』
九死に一生のような感動的なお話から、背筋も凍るような戦慄が走るようなエピソードまで。
良いお話、そうとは言えないお話。
考えてみると両方出てきますよね!
どれも「信じられない」ようなお話なのは確かですが、必ずしも良いお話だけとは限らない。
unbelievableは、良くも悪くも信じられない心の動きを表す英単語です。
ちょっと似た単語「incredible」との違いは?
unbelievableはわかった!…でもそういえば「incredible」っていうのもなかったっけ?こう思われた方のために、関連してincredibleも押さえておきたいと思います。
個人的な話ですが、私はincredibleの単語の方が好きです。単語が持つイメージが好きなのと、単語の音も好きなんです。“That’s incredible!” 聞いて耳に心地いい&歯切れが良くて言って気持ちいい単語だなぁと思っています。
またまた、映画を使わせていただきます!
今日は映画のタイトルが沢山登場しますよ〜。
映画『The Incredible』(邦題:Mr. インクレディブル)
image by: Wikipedia
英語のincredibleにピンと来なくても、カタカナで「インクレディブル」と聞くと「あ!」と思われる方、少なくはないと思います。
incredibleはディズニーのピクサー映画『Mr. インクレディブル』のincredible。
この映画が公開された当初私は「インクレディブル」が言えず「ミスター・インクレ…えっと…インクレ…ディ..ブル…インクレディブル!」何度か口にしてやっと言えるようになったという想い出があります。
何で「インクレディブル」なんて言いづらい言葉が映画のタイトルになってるんだろう?
どういう意味?と思って、その時調べて納得しました。
incredibleは「信じられないほどすごい」unbelievableと似ていますが、それぞれの真ん中にある単語【believe】と【credit】を見つめると、その違いが見えてきます。
【incredible】
in(打ち消しの接頭辞)
credit(信用する、信じる)
able(〜できる、を表す接尾辞)
“believe”と”credit”の違いは?
「クレジットカード」は「信用」されて持つことができるカード。
英和辞書でbelieveとcreditを引いても、核心を突くような訳が見当たらなかったので、いつものようにMerriam Websterの英英辞書でひいてみました!
ヒントになりそうな文を抜き出して意味を見ていきたいと思います。
【credit】
reliance on the truth or reality of something →真実や現実に対する信用(信頼)
【believe】
to accept or regard (something) as true→(何かを)本当だと受け入れたりみなしたりすること
to accept the truth of what is said by (someone)→(誰かが)言ったことを真実として受け入れること
こうやって見てみると、creditは「信用できるかどうか」believeは「真実として受け入れられるかどうか」同じ「信じる」でも信じるものや信じ方に違いがあることがわかります。
これを受けてもう一度unbelievableとincredibleの違いについて考えてみましょう!
★unbelievable→「受け入れられないすごさ」
★incredible→「信用できないくらいのすごさ」
unbelievableが良い意味でも悪い意味でも使われる言葉であるのに対して、incredibleは主に「褒め言葉」として使われ、批判的な意味ではあまり使われることはほとんどありません。
incredibleは「信用できないくらいぶっ飛んだすごさ」を表す言葉なんですね。
「あの人、凄すぎてついていけないわ…普通の人には信じられないくらいぶっ飛んでるよね。唖然。」
ある意味引いてしまうくらいの凄さです。
映画『The Incredible Hulk』(邦題:インクレディブル・ハルク)より
image by: Wikipedia
ハルクも、Mr. インクレディブルファミリーと同じく、ぶっ飛んだ凄さを持つキャラクターです。
2. amazing → 仰天させるすばらしさ
amazingはamaze(仰天させる、感心させる、びっくりさせる)から出来た語。
とにかく「びっくり仰天!驚き」の素晴らしさが生まれた時に使います。
映画『アメイジング・スパイダーマン』は、トビー・マグワイア主演で大ヒットしたスパイダーマンシリーズとはまた別のものとして公開されました。
当時「何が違うの?」「どこが変わったの?」「なんでまたやるの?」など色んな声があった中で、タイトルを「Spider Man」ではなく「The Amazing Spider-Man」としたのには、それだけ前作とは大きく違い新しく、たくさんの意味で人を驚かせるスパイダーマンであって、ストーリー的にも良い意味で観客を裏切るような仕掛けを詰め込んだ映画であることを出したかったためではないかと思われます。
出典:gkode.com
左はアンドリュー・ガーフィールド主演の『アメイジング・スパイダーマン』、右はトビー・マグワイア主演の『スパイダーマン』皆さんはどちらの方が好きですか?
私は『スパイダーマン』派でしたが、『アメイジング~』のお喋りなスパイダーマンも好きですね!グウェン役のエマ・ストーンもとってもキュートで大好きです♪
ですが、2の終わりでまさかあんなことになるとは…あのストーリー展開にもとてもとても驚かされました。
「Fantastic」や「Excellent」などの英単語もマスターしよう