「教える」と「指導する」の区別がつかない限り、部下は伸びない

 

たとえば、ある営業マンが成果をなかなか挙げることが出来ずにいたとします。それを「俺なら…」ではなく、「なぜ、成果が挙がらないのか?」「ハードルを1つ越えるためにどんな風に取り組んでいるか?」などを十分にヒアリングし、1つ1つその相手が抱えているものをクリアにしながら「ではどうすれば良いと思うか?」を自分自身で考えてもらうことです。さらにその考えに対して、上司先輩としての助言をしていくこと、ここまでやって指導です。

要は、相手に十分に考えてもらう考えながら実践をしてもらう、これを含まないと指導にはならないのです。

「そうはいっても、そんな時間取れない」といって結果を急ぐがあまり、自分の成功体験を語って、教えたほうが早い、って思うこともよくわかります。

ですが、それでは元の木阿弥。結局、人は育たないという課題は永遠に拭えません。急がば回れ、です。

1人1人、能力・資質に当然違いはあります。なので、同じようにデキル、なんてことはありません。1人1人の能力・個性・姿勢を十分に鑑みて自力で考えさせそれを実践させる、そのうえで、その成果を一緒になって検証していくことです。

御社では「教えること」と「指導すること」を明確に分け、人材育成に取り組んでいますか? もしそうでなければ、どのように改善していく必要がありますか?

■今日のまとめ

「教えると指導するは全く別物と理解する。」

  • 教えること、と、指導すること、をそれぞれ定義してみる。
  • 定義を基に人材育成のあり方を見直し、改善すべきは改善する。

image by: Shutterstock

 

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