トランプさんとのつきあい方
トランプさんの特徴を、もう一度見ると。
- 過去について話すのが好きではない
- けんかが好き
- 失敗を受け入れるのが嫌い
- 自分の名前が記事になるのが大好き
- 良い政治家は良いセールスマンだと考えている
- 自分は正直だから騒ぎになると考えている
- パットが上手(らしい)
- スキーの名人を良く思っていない、自分より上手いと見せつけられるのも嫌い
まとめると、
- 率直、正直
- 負けず嫌いで、競争好き
- 目立ちたがり屋で、自己顕示欲が強い
- 政治とビジネスを同一視
- 他人に負けるのが我慢できない、自分が一番でないと気がすまない
ということでしょうか? こういう陽の人には、陰で接するのがいいと思います。
今、トランプはプーチンを認めていますが、本当に大統領になったら、プーチンとも習近平ともぶつかる気がします。特に、スキーのエピソードでわかったことは、「使える」ということです。
もしトランプさんが大統領になったら、日本ははっきりと、「日本は、アメリカの覇権が存続することを強く望んでいる」「アメリカの覇権が続くよう、協力を惜しまない」と言いましょう。トランプさんは、にっこりほほ笑むことでしょう。
続けて、「しかし、国際社会は日本と同じようには考えていないようだ。国際社会は、中国が覇権国家になると見込んでいる。そのことは、アメリカの警告を無視して、57もの国がAIIBに入ったことからも明らかだ」と言います。するとトランプさんの「負けず嫌い」に火がついて、「中国に勝つにはどうすればいいか?」と考え始めることでしょう。
いつも書いていますが、日本が絶対に避けなければいけないのは、アメリカ抜きの日中戦争に追い込まれることです。最良のパターンは、「アメリカを中心とするバランシング同盟」を築き、中国が暴発できないようにすること。
もしトランプさんが大統領になれば、彼が望むように、リーダーシップを発揮してもらいましょう。日本が考えるべきなのは、彼の強大なエネルギーを正しい方向に向かわせることです。
image by: Evan El-Amin / Shutterstock.com
『ロシア政治経済ジャーナル』
著者/北野幸伯
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