ワシントン大学の今井眞一郎先生は、NMNがサーチュイン遺伝子を活性化させることを発見したこの研究の第一人者です。このNMNは、加齢に伴い働きが弱まるサーチュイン遺伝子(いわゆる長寿遺伝子)に働きかけ、老化の速度を弱めると言われています。
サーチュイン遺伝子は、昆虫から哺乳類までほとんどの生物が持つ遺伝子なのですが、これを活性化させると寿命が20~30%ほど延び、人間に応用すると寿命が100歳以上に延びることになるのだそうです。実際、マウス実験では寿命が16%延び、糖尿病のマウスに1週間NMNを投与したら血糖値が正常になるなど、劇的な効果が得られています。
今後は、人間にも同じように作用するかどうかが実証されていくわけですが、夢の新薬として期待が非常に高まっています。
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