10年後にアマゾン・楽天や比較サイトは生き残っているのか?

 

永江一石さんからの回答

まず1からお答えしますと、横断検索のニーズはありますし既存サービスも随分前から存在しますよ。ただ、わたしがAmazonを使う理由は大きく分けて2つありまして、一つはセキュリティが強固な点、もう一つは配送が早いという点です。

前者については、例えば価格コムで検索して最安の商品を見つけたとしても、そのショップで新たに会員登録をする必要がありますよね。先日もサーバー会社のカゴヤで情報が流出してカードの作り直しを余儀なくされましたが、いま身元も分からないようなネットショップに個人情報を入力するのって非常にリスクが高く感じます。前にイモトのWi-Fi事件でカード再作成した時も半端ない手間でしたし、もう二度と勘弁…。

後者については、わたしはプライム会員なので朝に家電を買ったらその日の夕方には到着することもあります。一方、価格コムで買うと注文受付後に仕入れてから発送する店舗もあり、下手したら一週間かかったりするわけ。一度Amazonに慣れちゃうともうそのスピード感に耐えられないんです。

ヨドバシは5%のポイントが付くのでわたしもよく利用してますよ。

Apple WatchやMacBookなんかはヨドバシで買いました。

次に2ですが、価格コムは上記のブログでも書いた通り、主に相場観を調べるのに使ってます。あとは評価欄も見ますが、その商品しか使っていないのに高評価にしたり、あまりにもマニアックなコメントも多いため、あくまで参考程度に留めています。

価格コムの一番の使い道としておすすめしたいのは、「他店より1円でも高い場合は安くします」という家電量販店でスマホの画面を見せて値引き交渉するやり方ですね。以前ブログにも書きましたが、最安の路面店と同程度まで引いてくれるのが普通なんです。高齢者やリテラシー低めの主婦の方などは何も知らずに表示価格のまま購入しているので雲泥の差ですよね。

また「商品をじっくり比較検討するということはスマホの時代にはそぐわない」とありますが、そんなことはないと思いますよ。例えばデジタル機器などは一長一短もあるのである程度実物を見なくても購入できますが、冷蔵庫などの大型家電は幅を確認したいと思ったり、こだわりの高級家具は見てから選びたいという人はいますよね。また万一故障した場合、近所の店舗の方が修理を頼みやすいという利点もあります。

つまり実店舗、ネット、比較サイトと複数のツールをうまく使い分けることが大切ではないでしょうか。

print
いま読まれてます

  • 10年後にアマゾン・楽天や比較サイトは生き残っているのか?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け