安倍総理が「真珠湾で謝罪する」ことこそが、中国の野望を打ち砕く

kitano20161222
 

安部総理がハワイの真珠湾を慰霊訪問することが決まりました。現職総理としては初の今回の訪問を受け、外部からの批判覚悟で「真珠湾を訪れた際は、アメリカはもちろん、中国や韓国も何も言えなくなるくらいに、きちんと心の底から謝罪するべき」とするのは、無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者・北野幸伯さん。そこには、「中国から日本を守る」という意図があるとのことですが…、その論拠は一体?

安倍総理が、真珠湾で、中国の戦略を粉砕する方法

今回は、本当に「書こうか、書くまいか」悩みました。戦争に行き、満州で亡くなった祖父はどう思うだろうかと考えました。

龍馬は、なんと言うだろうか? 吉田松陰は、どう思うだろうか? 天風先生は、どうおっしゃるだろうか?

いろいろ考えました。そして、勇気を出して書くことにしました。中身は、「中国の反日戦略を粉砕する方法」です。しかし、この方法を書くことで、私は批判されるだろうと思います。それでも、覚悟して書きます

「真珠湾攻撃を望んでいたルーズベルト」は「陰謀論」ではない

皆さんご存知と思いますが、安倍総理は12月26日、真珠湾に行かれるのですね。

ところで「ルーズベルトは真珠湾攻撃を知っていた」と、日本で公言すれば、「陰謀論者」です。しかし、実を言うと、ルーズベルト大統領の前任者フーバー元大統領も、マッカーサーも、「日本よりルーズベルトの方が悪い!」と断言しています。

フーバーさんは、こんな主旨のことをいっています。

  1. ルーズベルトは、真珠湾攻撃をあらかじめ知っていた(つまり奇襲ではない)。
  2. ルーズベルトは、日本がアメリカを攻撃することを望んでいた。
  3. その理由は、アメリカが対ドイツ戦争に参戦するためだった。

2011年12月7日の産経新聞を読んでみましょう。

米歴史家のジョージ・ナッシュ氏が、これまで非公開だったフーバーのメモなどを基に著した「FREEDOM BETRAYED(裏切られた自由)」で明らかにした。

 

真珠湾攻撃に関しては、ルーズベルトが対独戦に参戦する口実を作るため、攻撃を事前に察知しながら放置。ドイツと同盟国だった日本を対米戦に引きずり込もうとした─などとする「陰謀説」が日米の研究者の間で浮かんでは消えてきたが、米大統領経験者が「陰謀説」に言及していたことが判明したのは初めて。

どうですか、これ? この本によると、フーバーさんは1946年に日本を訪問し、連合軍総司令部のマッカーサー元帥と会談した。すると、マッカーサーさんは、フーバーさんになんと言ったか?

マッカーサーも、「ルーズベルトは41年夏に日本側が模索した近衛文麿首相との日米首脳会談を行い、戦争回避の努力をすべきだった」と批判していた。
(同前)

何とマッカーサーも、「日本側は戦争を回避するために努力したが、戦争を望むルーズベルトがそれをぶち壊した」と考えていたというのです。私たちの先祖たちは、好戦的な悪者ではなかった。むしろ、ずる賢いルーズベルトにはめられた。「自虐史観いい加減捨てましょう

私たちが反省すべきは、「アメリカに先制攻撃したこと」ではなく、「アメリカの謀略に見事にはまって、先制攻撃させられたこと」。もちろん、「当時の指導者が、アメリカの真意を理解せずナイーブすぎた」と批判することはできるでしょう。しかし、それと「日本人は悪い民族だ」というのは、全然違う問題です。

ここまで書いて終わりにすれば、私の気分は何と良いことか。「フーバー大統領が言っている」というのは、大した証拠ですから、批判もされないことでしょう。

問題は、ここからです。

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