そういえば、まさにそんな、「時間の感じ方の違い」に関連した興味深い事例がある。
うちのブログで以前紹介したロンドン発の日本食「ワサビ」(Wasabi Sushi & Bento)は、タイムズスクエアの一等地に位置しながらオープンまで丸1年も遅延。
2012年12月に、2013年春開店と店頭に大きく宣伝広告を出していたのに、結局オープンしたのは2014年春だった。
アメリカではよく新装開店すると発表して、なかなか予定どうりにオープンしないということは良くあるけども、1年以上も遅れるということは驚き。
でも、このワサビのオープンの遅延はニュースにも取り上げられなかったのでこっちではそんなのも当たり前なのかもしれない。
(ご参考)
・ついにニューヨークにロンドンの寿司チェーン店、ワサビ(Wasabi)がオープン
このまま話が終わると、ニューヨークの人々が時間にルーズだったり、日本人とはかなり時間の感覚が違うイメージが強すぎるので、ちゃんと締め切りを守って仕事をしようという考え方もあるという一例を最後にご紹介しておこう。
ちょうど先週、ニューヨークのクオモ州知事が発表した新たな地下鉄路線についてのニュースだ。
マンハッタンのイーストサイドの2番街沿いに新たな地下鉄路線、セカンド・アベニュー(2nd Avenue)路線の第1フェース(103~63丁目)が当初の予定どうり2017年元旦にオープンすると発表した。
世間の見立てでは、上述のとおり、様々なところで遅延が多いニューヨークなので、遅延するだろうとみられていたが、予定どうりオープンできそうな流れのようだ。
ちなみに、このニュースの発表時にクオモ州知事は、
「deadlines matter」(締め切りは重要だ)
・・・と力説した。
アメリカだからといって、遅れて良いわけないことを強調するような発言だ。
なお、オープンに先駆け、12月22日、23日に新しい駅の一部を一般公開。
近所に住む小学生連れの親子など見学客で賑わった。
(ご参考)
・Cuomo: Second Avenue Subway Will Officially Open To Public New Year’s Day
・Second Avenue Subway’s 96th Street Station Open to Public for Sneak Preview
・MTA第1フェーズ
image by: Shutterstock
『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』より一部抜粋
著者/りばてぃ
ニューヨークの大学卒業後、現地で就職、独立。マーケティング会社ファウンダー。ニューヨーク在住。読んでハッピーになれるポジティブな情報や、その他ブログで書けないとっておきの情報満載のメルマガは読み応え抜群。