日本だけ遅刻に厳しすぎ? ここまで違う、世界の「時間感覚」

 

北方領土の件もあって、日本ではかなり大きな話題になったようだが、昨年12月15日、11年ぶりにプーチン大統領が来日し、安倍首相と首脳会談を行った。

しかも、安倍首相の地元、山口県長門市の老舗旅館(大谷山荘)と東京の首相官邸の2か所で2日続けてという異例の演出をセットアップした。

それはもうその会談への注目が高まるのも当然だろう。

ところがだ。なんと、ロシアからの専用機でやってきたプーチン大統領が、山口県宇部空港に到着したのは、事前の予定時刻より2時間40分も遅れた夕方5時

一応、遅刻した理由は、「シリア問題の対応」とのことだが、注目の高まる異例の首脳会談よりも優先的にプーチン大統領自ら対応しないといけないことなんてあるのだろうか?

なんでもそうだと思うけど、例えば、一般的な企業の組織では1つのプロジェクトや課題において現場の担当者がもっとも時間的な拘束が厳しい。

逆に、課長、部長、役員など管理職になればなるほど、意思決定を行う責任は重くなるかもしれないが、実務面での作業は、現場の担当者が行うため、そんなに時間的に拘束されることはなく、移動しながらでも指令や指示を出せると思うが、どうやら、ロシアでは、そういう仕組みになってないようだ。

なにしろ大事な首脳会談に結局3時間以上もの遅刻になってしまったのだから。

普通の日本人の感覚なら、平謝りするだろう。

ダサいし恥ずかしい。

もう絶対に遅刻なんてしませんから」などと、お詫びする人や、翌日の東京の首相官邸での会談を汚名挽回のチャンスにしようと思う人も多いだろう。

ところがだ。なんと、その翌日の東京の会談もプーチン大統領は1時間ほど遅刻してやってきた。

大統領が乗る特別機にエンジントラブルがあったため、予備機で羽田空港に向かったというが、それが本当の理由かどうかは誰にもわからない。

日本の取材陣の中からは、ただ単純に「プーチン大統領は朝が弱いんじゃないの」とか、「世界一有名な遅刻魔」といった声も出ている。

さらに、プーチン大統領の豪快な遅刻伝説を取り上げた記事も報じられている。

print
いま読まれてます

  • 日本だけ遅刻に厳しすぎ? ここまで違う、世界の「時間感覚」
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け